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Unlimited【ダンまち】

第87章 神化(しんか)





アスフィ「はあっ;

(これだから帰りたくなかったのに…;」ぼそっ

神格もまだ完成していないというのに…
と二重の意味合いで嘆息を零す中


アース王「む?何が不服だ?
そうか…

もっと目立つ銅像がいいか!!!!」キラン!!←にこやかガッツポーズ!!!
アスフィ「やめて下さい!!!!;何回言えばわかるんですか!!!?;
毎回毎回レベルアップの報せを聞く度に依頼と託けて呼び出しをするのをやめて下さい!!;
その度に号外でお祭り騒ぎをするのをやめて下さい!!;贈り物をふんだんにするのもやめて下さい!!;
毎度毎度豪華過ぎるんです!!!;私がレベルアップした日を祝日にするのもやめて下さい!!!;
何回!(わなわな震え)何度言ったらわかるんですか!!!?;」
アース王「あー…何と言ったらいいのかのお。
よし、神化の日としよう!!!!」人差し指を立てて笑う
アスフィ「何回言ったら聞くんですか!!!!;」
アース王「すーん」聞こえない振り

ケイト「ただの仲良し親子(父娘)じゃん;」指差し困惑←表情が引き攣っている
フィン「しーーーーっ;」←人差し指を立てて自らの唇に当てる

ズッコケた時、クゥーが下敷きになってくれたとは言え…
妊婦だということも自重もして欲しいと、常々思うばかりだった;戦いも;



『自らの魂を削る』ということは…
『自らの自我も、記憶も、消滅する』ということを意味する

そのことを…ケイトは知っていた
わかっていて…何も言わず、黙っていた

僕等には伝えないまま…『しーっ』と自らの唇に立てた人差し指を当ててウィンクしながら僕へ言ってきた



『魂を削る』という行為は…『代償』を伴う

心身を費やし、費やした分だけ消滅していくこととなる
だから―――∞という寿命が、有限となり、魂の中身が完全に無くなり、涸れ果てることで、魂の死を迎える

膜のみ削らず、膜に繋がった全てに――膜の中身を、魂を、寿命として、削ることで変換し、与える為だけに―――


全て承知の上で請け負ったと聞いた…
そして今もなお、それは続いている

膜が与えられたその瞬間から…『光』となって、消えて行く

そういう力なのだと、それが『実在化』という行為なのだと、その中身を、知った



だから―――言ったんだ…言うしか無かったんだ




それ以外に出来ないから――――



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