第87章 神化(しんか)
ひとり…交差し合いながら飛び回り続けていく光へ――呟くしか出来かった
望郷のように…遠くを見ながら呟く姿を…
いつの間にか写真に撮られていた
そこには…慈しむような目で、哀しむような目で、遠くにある光を求めるように見る…そんな姿が映し出されていた……
下手な慰めは逆効果になる
些細な言葉が、大きな深い傷を残すことだってある
遠い先まで永遠と痛みが続くことだってある
不用意に言えず、かと言って言葉もうまく出ず…
黙って見守る外、幸せを願う外なかった――
レイ「…引っ付き過ぎると飛びにくい//」
ケイト「あったかい//」ほくほく
べったり引っ付き合いながら自然と気持ちよさそうに眠りに付いていた
で…
ケイト「次の行先は?」
リヴェリア「海洋国ディザーラだ」
ケイト「アスフィの故郷だ」
アスフィ「事前に手紙で近況を送っているので説明は割愛して構いません。
尤も……(ちらっ)←アイシャ見やる
挨拶の時点では被ることになりそうですが…」
ケイト「なるほど、到着は昼か」
白竜「きゅー?」
アイシャ「悪いが譲る気は無いよ?」にや
ケイト「一瞬で着くにしても…
まだ時間に猶予が無いし、手紙に記載された到着時刻は?」
アスフィ「昼12時頃と言い含めています」嘆息
ケイト「どした?浮かない顔して」
レイ「悩み事?」
アスフィ「いえ……
父の件で少し悩み事が;」
ケイト「何だ?
お前のとこも頑固なのか?」
アスフィ「いえ……
逆です;
あっという間に懐に入り込んで手玉に取るやり手なんです!;」
『ほお…』
フィン「つまり…」
ロキ「タラシ対決か!!!」
アスフィ「その通りなんです!!!!!;」くうっ!!!!!
ケイト「私はタラシじゃないぞ!!!!!;」憮然
『ラーファル王をあれだけ懐柔しておいて何を言う』じと目
ケイト「ガーン!!!!);
……」ずううううんっ&しくしくしくしく←体育座り両膝を抱え込みすすり泣く
アイズ「よしよし;」頭なでなで
アスフィ「ヘルメス様の時(城から連れ出してくれた時)にも最終的には説得に応じましたが凄まじい弁舌でどうなることかと…;
優しい朗らかな見た目で惑わせておいて、気付けばいい様に転がっていくという……;
そもそもが城から出してもらえたのも条件付きでしたし」滝汗たらたら