第87章 神化(しんか)
大丈夫だよ――
全部…わかってて、引き継ぐと決めたから
愛してる^^
ありがとう//(微笑)
フィン「っ―――
僕もだよ」震
ぽとっ
目を伏せ咽び泣くしか無かった
そのまま光と共に飛んでいった
神々の親玉
全ての実在化を司る創世神の主人格、原初の始祖神
その名に相応しい、立派な光を常に背負っていた
波長の合うものにしか、たまたま合った時にしか見えないようになっている頭光
背光…光臨
御座(おわ)しになられた証(あかし)
それが…ケイトの発し続けている光なんだろう
光そのもの=神として霊体も完成した証…
だから――通常状態に見えた
目の奥の魂が発する光しか、目に映らなかった―――
ケイト……
そんな気(犠牲にする気)は無い
そう言葉でいくら言った所で、所詮口先だけのなんの重さも無い軽い言葉に過ぎないだろう
君にとっては、詭弁でしかない…自己満足したいが為に発している、としか感じないだろう
犠牲になり続けているという現状は決して揺るがない、なんら変わらないから……
それでも…言わせてくれ……
ありがとう…
犠牲を、自ら請け負ってくれて
愛してくれて、大事に想ってくれて、大事にしてくれて…
いつでも脱げ捨てて逃げれるのに、それを取らないでいてくれて…(したら原初の始祖神以外の全てが消える)
本当に…どんなにか、言葉に尽くしても足りない
それぐらいのことをしているのだと、わかっているつもりだ
だから……ありがとう……そして…済まない
重荷を背負わせるだけになってしまって…
大事にしてもらうばかりで、大事にする行為をどれだけ取っても足りない
それ程の行為を、余りある好意を、貰っているというのに…
なんて…不甲斐ないんだっ(震)
そんな想いを抱くことを、君は望んでいない
それでも…そう思わずにはいられないんだ
大事に想うからこそ、捨てられないんだ!!(ぐっ!!)←拳を強く握り締める
君を愛しているからこそ…想いたいんだ、大事に!!
尽くしたいんだ…――君が…何も言わずに、黙って、不平も不満も全て飲み込んで、尽くし続けてくれているように……
フィン「ケイト……………………」
どんなにか言葉に尽くしても足りない…
そんな恩に、どう返したらいいか皆目見当も付かず、幸せを祈るしか無かった