第87章 神化(しんか)
7/9――人類は終わりを告げる
80億人いた人口は60億人が死亡し、20億人となる
そして助かった人々は…復興し、支援を受けることとなる
神国は神の力を有しており、神石等の仕組みによって全住人は一人残らず無事
野生動物達も安全な場所に避難していた
血の繋がりに依存しないで協力し合う新たな社会が生まれる
それを境に――「癌と隠れ癌」は根絶され、これまでの人としての在り方、生き方が重視され、見直されることとなる
学問よりも武芸よりも何よりも…優先すべきものは何なのか
それは品位であり、『大事にしようとする心』である
「避難民として入れなかった人達(癌と隠れ癌のみ)」の素行を調査した所…粗悪な面が目立った
「大事にしてくれる人達を見ず、大事にせず、疎かにし、蔑ろにした面々」だ
だからこそ――戒めとして遺そうとして、神国神話にだけでなく教科書にまで載ることとなった
創世神前話に関しても……←4763,5046ページ参照
「創世神以外の全てを消した、殺した…大罪人」として―――「癌と隠れ癌」の存在の名を残した
原初の神々が同輩であることも伝えられた
7/9…
日付が変わった瞬間…
怒号の如く叫びと共に海が雪崩のように白き壁となって地球全体を覆い尽くして呑み込んだ
その瞬間…緊急システムが起動し、持っていた全ての人民が助かった
「癌と隠れ癌」のみ買えない
神国式のもののみなので
「癌と隠れ癌」は神国を認識から出来ないから
~創世神前話(1兆5000億年前)~
寿命というものが存在せず、誰もが無限に生きられ、誰も死なず、傷付かず、殺されず、壊されず、決して消えない、悠久の時を生きれる
創世神の親によって全てが守られ、何でも出来る
そんな平穏な安寧とした日々がいつまでも続く…はずだった
自ら魂の膜を中身ごと闇として破って存在出来なくする癌を、1000垓人送ろうとも1000垓年経とうとも実在出来る世界に送り込んだ
その癌は、ちょうど1億人目の癌だった
次の瞬間、あっという間に破れ、世界ごと癌の闇として、周囲一帯を一瞬で呑み込んで消滅させていった
辿り着くまで…一瞬すらも残されてはいなかった
時間停止も出来ない、空間停止も何も出来ない
残された時間で出来る選択肢は、一つしか残されてはいなかった