第87章 神化(しんか)
一生尻に敷かれるぞ…(じと目)←皆からの心中
とっくになっとるわい!(冷や汗)←ケイトの心中
まあ確かに…(同意し頷く)←フィンの心中
テロップ『心の中だけで会話が成立している!!』
熟年夫婦かい…←ロキの心中(ツッコミ)
いつものことじゃない、ふふっ←フレイヤの心中(楽しそう)
弓がもう少しで完成しそうなのだが…う~む←アルテミスの心中(我関せず、ケイトにあっと言わせたい)
そしてそして――急遽泊まることになった訳だが…
実は既に手紙で許可を願っていた
どうせ何かしでかすだろうと、そうでもしなければ示しがつかないぞとも
何より…ラーファル王も許可を出さざるを得ない状況になるだろうとも既に記されていた
そのことも込みで早朝までぶっ倒れたのは…心中察して欲しい←4980ページ参照
ケイト「大変だねえ」←気絶した原因
『おい;』全員異口同音
号外として有名になった
偉大なる功績として賞賛を一身に受ける
全てを実在化している件も併せて
初代原初の始祖神と力を合わせて、いつ壊れてもおかしくは無い、この世界を、この世を――消滅するはずの者達をも
ケイト「実在化しているのは確かに私だ
だが…形作っているのは私じゃない!!
人を築き上げていくのは、本人の道だ!!!
自分で選んで、自分で選択して、自分で行動して、考えて、想って、大事にして、傷付けて、色んな想いを一杯して、それでも作り上げていくものだ!!
人の人生そのものなんだ!!!
だから同じ人なんて一人もいない!!!!
だから大事なんだ!!!!一人として欠いちゃならないんだよ!!!!
…誰も……
(ギリッ!!!)
喪わせていいものなんて…ないんだよっ(つー)←双眸から頬へ涙が零れ伝っていく
(ぽとっ)←床に落ちてゆく
私が選んだ訳でも押し付けた訳でもない!!!!←頭を振る
(ぽとっぽととっ)
選ぶのはいつだって…本人自身だ!!
私じゃない…
全部消えなくて済むならそうしたい…
でも…そうしたら、繰り返してしまう……
あの時(創世神の親)の、末路を――
繰り返す訳には…いかないんだよ(俯く)
一番貴くて、守るべきなのは……………………
個であり、全なんだ…
私がやっているのは……凄いことでも何でもない。
自然なことなんだよ…
大事なものなんだから――」