第87章 神化(しんか)
そしてそして――
今日は『全ての心を持たないモンスターが討伐された記念すべき日』『世界樹の挿し木を与えられためでたい日』ということで、祭りと歓待が同時に執り行われることになった…
のが…つい先程のことだ
何故か胴上げを受けている…何故?;
『わ~っしょい!わあ~しょい!!』ケイトを胴上げするエルフ一同
ケイト「?????;」されるがままに胴上げされながらも理解が追い付いていない!!
何もやってないんだが!!!?;←ケイトの心中
自己顕示欲どうなってるんだ…;じと目←皆の心中
テロップ『皆無!!』←原初の時空神の心中、原初の神々込み
防衛隊「誠に申し訳ございませんでした!!;(深々お辞儀)
全ての地帯を隈なく全て駆逐して回っていたのですが、不手際が生じてしまい
ラーファル王「よい。許す。
今日は、下界の『救界(マキア)』が叶った日だ。
原初の始祖神たる神王様が寄った日付でもある。
祝日として遺していくことを、約束しよう。
共に祝おうではないか」ふっ←悟り切った顔で微笑み掛ける
淡々と述べるラーファル王に、頭が上がらない防衛隊の一員であったと…
テロップ『全て(理解)を諦め切った笑顔だ!!!』ラーファル王の下に表示
何でも、私有地であることから無断で入っていく訳にも行かず許可を取るにも時間が掛かり到達まで時間が無いにも拘らず手引きしたに違いないと決めてかかられ、追おうにも追えず無理に入れば神国との戦争にまで発展し兼ねないといった懸念もあり無理に突入することも出来ず、中に居る神国王もグルだな等と嫌疑を掛けられる中必死に弁明と依頼書の書面による事情の説明等で色々と大変だったらしい……
やっと嫌疑も晴れて中に入って辿り着いてみたら全て終わっていて…
神樹と神水なる神域が新たに生み出されており、原初の世界神から直々に頂戴した世界樹の挿し木を携えたラーファル王とばったり会い、
出会い頭に土下座し赦しを懇願したのだという――
そしてそのまま会議に突入し――大層時間を要したという…
アルヴの王森
下界の『救界(マキア)』とは――全てのモンスターと迷宮の終わりを意味する…神々の悲願である
それが叶った最終の地として、神域として、神地として、新たに伝説を刻まれることとなった
残ったのは――無害な観光地なる迷宮のみ(遠い目)