第87章 神化(しんか)
リヴェリア「それにしても…どうやって身に付けていた?
本で読んでいたにしては学びも早いし、動作が綺麗だったが」
ケイト「あー…
前々世で、ヘレイオスの頃、王子として教育受けてたから」後ろ頭を掻き苦笑
リヴェリア「なるほど。それでか…目を見張ったぞ」納得
ケイト「ふっふっふっ!
ま、教えてくれる相手がリヴェリアだからってのも大きいんだろうね^^」
リヴェリア「!…そ、そうか//」
ケイト「うん!^^」大きく頷く
……
要点、死ぬほどわかりやすく纏めてくれてるし、
細かく全部は教えてはくれないけれど、自分で学び取らないと自分としての形に落とし込めないし…
その分時間が掛かるはずなんだろうけれど…何でかな…一度学んだことがあるからか、この上なくわかりやすかった
しみじみと思い返しながら一人納得気に微笑しつつ頷いていた
そして再び――停止していた時が動くようになった
数時間が過ぎるまでの間…
ケイト「何で緋なのに、あんなに熱かったんだろう…?;
熱の深度で言えば蒼の方が強いはずなのに…」
リヴェリア「…力と力のぶつかり合いでものを言うのは理ではなく、『神の力がどれだけ込められたか』に重きが置かれる。
理上においては確かにそうなのだろうが…『最も込めやすい形』に落とし込み、どれだけ神の力を込め、圧縮し、密度を上げ、打ち破るか…が主になるのだろうな」腕組みし顎に手を当てたまま思案
ケイト「なるほど!流石!!」パチパチパチ
議論に花を咲かせていた
それから案内を受け観光に耽っていた
で…他の人達も身に付けようと勤しんでいた
次期原初の神々を除いて――
ガレス「流石に二重になる訳にはいかんしな;」
テロップ『探しに行っちゃう?』
アスフィ「先んじて動くにしてももう少しまともなやり方は無いのですか?;」
ブランシェ「見つからなかった;」
ノアール「私も…
恐らくだけれど…見つからないように隠しているのだと思う」
『何で?』
ノアール「悪用されたら困るから」
ガレス「なるほどの。必要な時にこそ目覚める、という訳か」ふむ←顎に手を当てる
アスフィ「刻(とき)を待つしかないですね…
あちらも難航しているようですし」ちらっ
ガレス「仕方あるまい。
本来なら神字も与えられず神格等辿り着きようも無かったはずじゃろうからな」