第87章 神化(しんか)
他の魂がいくら代理になろうとしようが、創世神の膜は拒否する
その結果が…どんな魂が内側に入ろうとも圧殺するという面だ
更に言うと…原初の始祖神の寿命は無限、しかし理の都合上それ以外の魂は有数年…
つまり一瞬で削れ切るし、更に言うと潰れる
もう既に引き継ぎは簡略的なものだが終わってはいる
創世神の膜以外の引き継ぎの全てが終わったという意味だ
記憶も、人格も、考え方も、在り方も、価値観も、その全てが一つへと統合されている
そもそもが…既に生まれたものを無かったことには出来ない―――
「癌が善人だという認識」そのもの
それが癌化の源、癌化を齎す根源
それを流布するものも、無理強いするものもまた、加担した者(隠れ癌)の対象となる
癌に対して抱く好意もまた同様である、とだけ記しておこう
原初の始祖神でもまた…同じことが言える
原初の始祖神が善人だという認識、原初の始祖神に対して抱く好意もまた同様に、実在化の源であり、実在化を齎す根源となる
ロキ「それ最初に言えや!!!」
ケイト「やだ」
ロキ「はあ!!?」
ケイト「言い訳したくない!」きっぱり
真剣な表情で腕組みしたまま言い切った
ケイト「それを言うと決めたのも私だ。
悪口を言ってるものと扱われることも認識されることも全て承知の上で、守りたいから選んだ行為だ。
それを赦すか赦さないかを決めるのは私ではない。
本人自身だ。
それだけ大事なら、仕方がないし、甘んじて受け入れる覚悟で行ったことだ。
とやかく言った所で、説明した所で、それは言い訳に過ぎない。
どれだけ説明しても、受け容れられないものは誰にでもある。
それが何なのか、その線引きを決めるのも他者ではなく本人であるべきだ。
押し付けるものではない」真剣
ロキ「ホンマケイトやな…」ぽかーん←開いた口が塞がらない
ケイト「何だよそれ;」苦笑
ロキ「はははっ!
まあええわい^^
よっしゃ!そんなら後のことは任せとき!!
このことは載せんようにしないとな」小声いそいそ
ケイト「?」首傾げ
ロキ「ああ、気にせんといて」微笑
「原初の始祖神が悪人だという認識」「原初の始祖神に対して抱く悪意や害意」は癌化の源となる、流布して無理強いした者も同様に加担者(隠れ癌)
つまり…「次世代の癌」だ
英雄譚には載らないことだ―――
