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Unlimited【ダンまち】

第15章 人造迷宮





ボンと走太郎がかけつけた間際、純白の光が一瞬包み込み…
かけられていた不治の呪詛が解け、呪詛の武器が跡形もなく消えた。

そしてそれは、敵の持っていた不壊属性の武器をも消した。


リーネ「この魔力は…ケイトさん?」

「おい!ポーションが効くようになったぞ!」
「信じられねえ!」

アキ「それよりも敵は武器なしよ!

総員、警戒しながらかかれ!!」


これらは時間にして、今より数分後の話。


その後に、襲撃者はボンと共に第二軍の手によって倒され

縛った襲撃者と共に馬車へ乗り込み、無事ホームへと帰還した。



時間は再び戻り、人造迷宮クノッソス内――


魔操作を使って魔力を集める中、疑似的にドラゴン・ソウルを発動させた状態に見せかけた。

背のそれも、復元をかけたように見せかけたそれも…
全て、光属性の魔法でその偶像を実物であるかのように再現しただけに過ぎない。


何とか周囲の魔力を掻き集める中、自分の体内の魔力が呪詛に喰われて急速に減っていくのを感じる。



アリシア「傷が…傷が塞がらない!」

ラウル「ひっ…」たじっ

黒い剣を手に迫る者に、体を震わせるラウルが視界に入った。


貧血からかふらつく中、体内に拡がり続ける邪悪な存在・呪詛を感じながら…力が抜けていくのを感じた。



『不治の呪い』

呪詛(カース)が込められた武器に斬りつけられたものは癒しの加護を許さない。それがポーションであってもなお。
死に魅入る呪い。

魔法を出せない。魔力も出せない。

外の魔力に自身のそれを混ぜ、避難させることで外からかけて全快に見せかけているだけだ。



がきっ!!
ティオナ「アイズ!」

アイズ(しまっ
がきぃん!!!

暗殺者5名に囲まれる中、武器を上に弾かれて僅かに反応が遅れる。
黒い武器がアイズに迫る。

その次の瞬間、私は割って入って一掃した。


アイズ「!!(白い髪…)

お父さ
ケイト「立て!!アイズ!」

アイズ「!!」はっ←我に返る
ケイト「周りの魔力使って魔法実現させてるけど結構きつい!

頼む、戦ってくれ!!ほいポーション!」

ぱしっ
アイズ「…(そうだ。今は戦場。戦わないと!)

ありがとう!」すくっ


すぐ戦線に復帰するアイズとは尻目に、こちらは…


くらっ

やばい…血を、失い過ぎて…気が遠くなりそうだ。


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