第87章 神化(しんか)
始祖神『本人です』
『え?』
始祖神『本人です』←原初の始祖神
どうやら…ケイトに宿っている、ケイトを生まれられるようにした黒龍神は、『原初の始祖神の神格』本人だったそうだ…
ついでに言うと…ユグドの洞にいた神字もとい術式は、原初の世界神だと
ケイトに蒼榮斬の原理を聞いてみた所…
ガスバーナーに例えると
神の力→ガス
酸素→空気
水素→電気(プラズマ化現象を応用)
水素をプラズマ化させて電気に変換している
ガスバーナーだと、構造上の限界もあって事故防止の為に空気を増やし過ぎると消える仕組みになってるけど
神の力はそんなの必要ないから、気にしないで使える
水の本質
火の心
全てを火へと変換した技なんだと
手順としては…
まずはウィービング、その中でもジェイドに接している空気を高温にして電離させてプラズマ化を誘発させ、陽子と中性子と電子をバラバラにしてから電気に変換
そして水を水素と酸素に電気分解
それから水素を高温にして同様に電気に変換
水を酸素と電気に変換し続ける、酸素を常に供給される『完全燃焼された火そのもの(蒼炎、そうえん)』と化す
後は永久機関、水も火も理そのものだから互いに消えることも無く永久に絶えず供給出来る
以上によって蒼榮斬(そうえいざん)という現状が起こるらしい――
理になぞらえた変化じゃないと負担が爆増しになるから
負担が増えると、戦闘に使える分が減る
戦闘力や火力に直結するから、ヤバい
とのこと
納得すると共に頷く中、神霊を持たない皆へ言い出した
ケイト「神霊って、原初の神々が直接直々に生み出した神域の中で長い時を掛けて生まれて来た神聖な精霊さんなんだよね
じっちゃん達は原初の神々の分身として生まれた精霊さんだからちょっと別枠?って感じなのかな?
つまり…
次期原初の神々でなくても、
原初の神々が宿れるぐらい近しい神に至った人達が直接直々に生み出した神域の中で生まれて来た精霊さんなら、
原初の神々の神霊とまではいかないでも、勝るとも劣らないようになる可能性が高いよ?
私と婚姻を結んだ人達…
全員、原初の神々の分体が宿れるぐらいなんだし
次期原初の神々とまではいかないでも、それに匹敵するぐらいの力を発揮できるはずだよ
勿論ティオネもね!」
その言葉に…全員、一斉に走り出した
