第87章 神化(しんか)
握手を交わした後、互いに魂の内にしまってから問い掛けられた
ケイト「で…?名前は決まったの?」
フィン「ははは
そこはまあ…追々考えていく予定さ
君のウィービングは実在化に準えて付けられただろう?
僕のも同様に考えてみようかと思ってね?」
ケイト「なるほど」
パチパチパチパチ←全員から拍手
リヴェリア「素晴らしい戦いだったな
私を差し置くだけはある」
フィン「リヴェリア…君さ;
たはは…参ったな^^;」
皆固唾を呑んで見守っていたようで、今になって反応を返してくれた
アイズ「どっちが勝ってもおかしくなかった」こくこく
ティオナ「うんうん!
勝った!って思ったもん!」
アイシャ「どっちも一撃貰って痛み分け、か
いいねえ、燃えてくるじゃないか」
ティオネ「団長お~私とも愛のぶつかり合いを!」是非是非!!←挙手!ずいずいずい!!
テロップ『ここぞとばかりに!!』
ティオネ「うるさい邪魔!」
げしぃっ!!
テロップ『あ~れえ~』←画面の彼方へ飛んでいく
フィン「……;
(弱ったなあ…収拾がつかない^^;
いつものことながら…」苦笑
蒼榮斬の濃く深く蒼い透明な炎のことを、蒼炎(そうえん)と呼ばれるようになった
蒼榮斬(そうえいざん)!
蒼榮斬・龍牙一閃(そうえいざん・りゅうがいっせん)!!
後々に売り出されるウィービングに、モードチェンジ機能が追加されていた
水属性を火属性へと転じる技だ
更に…水を酸素に電気分解する所を、自ら実在化させている電気や電子や陽子を感知し利用することで強制的にした
恐らくは、水素を電気化して使った可能性が高い
電子とはマイナスの電気、陽子とはプラスの電気だ
全ての分子、原子は電気を有している…勿論、人間の身体も……地球上全てのものも――
それらを応用した技術とも言える
そして――リヴェリアのものもまた決まったようだ……
リヴェリアの神格は白虎
西を守護する神獣
僕の神格は朱雀
南を守護する神鳥
ケイトの神格は黒龍神
北を守護する神龍
ケイトを処女受胎で今世に生まれさせた父である黒龍神とはお仲間さん…なのかな?
原初の始祖神と馴染みがある龍神のように感じる…だからこそ、あてがわれて今もケイトの魂の内から見守ってくれているのだろう
ファランクス――そう名を決めた、僕の神器に