第87章 神化(しんか)
『うおおおおおおお!!!』真剣
長槍と脇差が火花を散らしてぶつかり合う
硬度は…アダマスが勝った
がりがりがりがり!!!
ディバインとドランザーが削れながらも、ウィービングをなおも削り続ける
フィン(勝った!)
ケイト(今だ!!)かっ!!
削られながら距離を詰められていき接触部であるウィービングの上部が削られ、抵抗を無くした穂先が勢いを止めず迫ってくる
だが、その加速を更に止めず逆に上げたのは…ケイトも同じだった
左へ体を傾けて直撃を避け、刃を自身の左下から右上へ振り被りフィンの右肩へ滑り込ませる
クゥーとジェイドの脇差化を解除すると共に蒼炎として、シグマごと身に纏って加速しながら懐に飛び込み、
壊れて中から出てきたシグマを脇差にして蒼炎で加速させながら、擦り抜き様にフィンを左肩から右腰へ袈裟斬りにした
フィンの後ろ5mまで突進して、ようやく動きが止まった
斬り抜いた姿勢のまま――互いに動きを止める
フィン「相打ち…だね?」
次の瞬間…
バリバリとした電流と共に、斬撃がケイトの蒼炎の上を走っていた
フィンもまた、電流を纏いながらも蒼炎の斬撃が上を走っていた
懐に飛び込んで斬り込んだ一瞬…
フィンもまた、一撃を繰り出していた
相打ち覚悟、アダマスを槍から鎧として、その際にディバインとドランザーを一緒に炎と雷にして向きを変えて再び長槍にし左腰から右肩へ加速させながら撫で斬りにしていた
お互い――擦り抜き様に一撃喰らわせていた
ケイト「歯ごたえ…あり…過ぎっ
はあっはあっはっ
はああああ」
跪き掛けていた
どっちも息絶え絶えだった
フィンの思考力(脳)もまた電流で加速されていた、ので…対応されるのもやむなしだった
フィン「把握力と対応力に直結している、とだけ言っておこうかな?」こめかみに人差し指の先を当てながら言う
ケイト「きついって…;」
フィン「ははは^^
君は、自分に負けた相手に頼れるかい?
実力を認めた相手にこそ頼れるというものだろう?」
ケイト「まあ…そりゃあ、ね」
フィン「…安心して、肩を貸して欲しいと求められるだろう?」
ケイト「あ…」
フィン「だから…後れを取る気は無いよ?(くす)
誓ってね?」片目瞑
ケイト「くす)…ありがとう」
そして――手を取り合った