第87章 神化(しんか)
ケイト「うげっ;」
フィン「さて…根競べと行こうか」にや
そう言うと共に磁場を発生させ、
互いの電磁波を利用してNS極を自在に入れ替えて、アダマスを持った自身とディバインを飛ばし、
四方八方から縦横無尽に攻撃を繰り返し、時折穂先を火と化したドランザーごと射出し、攻め立てまくっていた
ケイト「このっ!
並列作業得意もいい加減にしろおおお!!
単純作業極めた力見せてやらぁぁぁぁ!!」
フィン「あっはっはっ、見せてもらおうじゃないか^^」
ケイト「こんにゃろおおおおお!!!」
『子供の喧嘩か…;』ぽつり
全員が異口同音に思い至った
ばぢっ!!
ケイト「やべ!)…くそ」
水は雷に弱い
だが…緑は青に強い
とは言えど、雷は水でも火でも貫く――容赦なく、問答無用で…
だからこそ―――『滅神』の名を冠する
ケイト「かっ!!)
行くぞ!クゥー!!」
クゥー「くぅー!!」かっ!!
次の瞬間、クゥーが光となり自ら炎そのものへと変わった
否――切り替わった
ケイト「蒼榮斬(そうえいざん)」
その焔は、蒼く、フィンの緋い火とは異なる
完全燃焼された焔だった
ケイト「水がどうなったら酸素になる?」
フィン「そうか…僕の電気を利用したのか、やるね」にっ
ケイト「ああ!
それだけじゃない…」
電流を内のみに引っ込めて火力を上げることに切り替えたフィンに
右斜め上から斬り付けて飛び掛かりながら
ケイト「世界中のどこにでも電気はある!
なら俺は‥それをも利用して、お前に勝つ!!」がきぃんっ!!
アダマスの槍を弾き、天へ飛び上がる
ケイト(飛べ!!)
瞬時に攻勢が逆転する
四方八方から絶え間なく転回しながら攻撃を無数に加えられ続ける
蒼く燃え上がる羽根が数枚、天を舞う
視界に映った羽根を追って左へ振り返りながら上を見上げると、
蒼い炎の羽を拡げたケイトが太陽を背にして目眩ましに使うと共に地表すれすれに飛んで前へ加速する
ジェイドとクゥーとシグマの頭が同じ位置に重なり、咆哮となりて牙を剥く
龍牙一閃(りゅうがいっせん)――
柄頭に右手を添えた全身全霊の突撃と共に繰り出された突き
緋牙創電(ひがそうでん)――
真っ赤に燃え盛る穂先が魔槍と朱雀と龍神の咆哮と共に繰り出された一撃
それぞれが――ぶつかり合う!!