第86章 紡ぎ
/と\が交互に重なり合い
格子状に編み込まれている
下上下上下上
上下上下上下
下上下上下上
上下上下上下
下上下上下上
上下上下上下
斜め掛けに格子状に編み込まれている模様だった
降誕というらしい、火の心だが木で出来ている
なんでも格子編みというらしい
同色の格子編みだった
そう言えば…光芒を見せてもらった時、確か模様は
旭日章(きょくじつしょう)だった
斜め格子編み
降誕
火の心
創世神の親だけでなく、全ての魂を消した
創世神以外の…
それが…癌が癌たる所以
その癌に加担した隠れ癌もまた、癌たる所以
全てを無に帰した大罪が、必ず癌になる呪いへと変じせしめる由来――
ケイト「今からでも消さなくて済む形を目指すしかねえ!!
動かずに消えるよりはマシだ」
『どうしてそんなに諦めないの…』
フィン「消すのが基本方針なんじゃ?」
ケイト「それを撤回させるには、それぞれで動くしかねえってことだ
悪人が悪人として裁かれる社会づくりをする
悪の概念を、大事にしてくれる人を大事にしない行為、それを蔑ろにする行為とする
作り変えれば――消さずに、変えることだけで済む
その可能性に俺は賭ける」真剣睨視
その考えに…概ね同意を得ていた
リヴェリア「耳は飾りか?
世界樹の実によって与えられたとはいえ」
ケイト「違う
誇りだろ
命を懸けて守ってきた証だ
堂々としてりゃいいんだよ
世界樹の守り人、その先人なんだから」
淡々と返した
リヴェリア「…
(くしゃり)←破顔
そうか…
←天を見上げる
そう言って…くれるか……」
ぽとっ
雫が落ちてゆく
ケイト「当たり前だろ」
特にハイエルフはその名残を強く受け継ぐ傾向にあるという
世界樹の実の効果は変質してしまった訳だが……←3101ページ参照
ケイト「そっか…
じっちゃんがああ(待っておると)言っていたのは、こういうことだったのか」溜息←5034ページ参照
ウィービングの名の由来
We being
私達はこれからも在り続けていく
Weaving
時を共に紡ぎ、織り上げて、折り重ね続けてゆく
永遠に!!『今』という時を――紡いでいく
何があったとしても――誰も消させないし、死なせない
双方の意味を込めた名、それが『ウィービング』なのだと…今この時になって知った