第15章 人造迷宮
リヴェリア「…フィン、用心過ぎないか?」
フィン「それくらいでいい。
闇派閥は何をしてくるかわからない。
どんな手段を使って襲ってくるかわからない今の現状では、そうする他ない」
ガレス「ふむ…確かに武器まではわからんからの。
こんな扉まで用意する有様じゃ。
武器もオリハルコンの可能性もある」
フィン「ああ。だからポーションも持って行かせた。
回復が間に合わない可能性もある。
ただでさえケイトに回復されてばかりで使ってないんだ。
こういう時ぐらいはね」
『なるほど』
その言葉に納得が返ってくる中、ある変化が訪れようとしていた。
ケイト「でも食糧庫ってモンスター専用のそれでしょ?
というか…3mぐらいの崖だし、どうやって降りるかが問題だよね。
フィンの言葉を聞いている間、風で感じてたんだけど
不壊属性の壁がそこかしこにあるって…
おまけに…上の方から落としてくるようなものだ。
退路や、道を断たれるのは…非常に…困難で、厳しいものになる。
もし武器やそういったものまで分かたれれば、無防備なまま戦闘に赴かないといけなくなる。
頼むから…固まったまま、行動してくれ。
敵が、このまま何もしてこないとは…考え辛い」真剣
フィン「そうか。わかった。
こういう時は精霊導は非常に有難い。
ここから先は未知のエリアだしね」
迷宮の壁が塞がれていく中、突入する為に促そうとした時…
ケイト「嫌な予感がする。降りない方がいい!
ますます強まっていく!やばい!!」
ベート「は?んなもんわかり切ってんだろ。
っつぅより何言ってやがんだ!!んなもん言ってたら進まねえだろ!」
ケイト「でm
しゅる、ぐいっ
ケイト「え?…絶対降りてくるなよー!!!;」
ひゅうううううううううううううううう←落下音
壁を背に止めようとしていたものの、食人花のツルが腰に巻きつき落とされた。
その次の瞬間、それを見た爆太郎とドンが弾かれたように先走った。
ラウル「い!!?;」
フィン「総員、続け!!!」
だっ!!
ラウル「んな無茶な!!;」あわあわ
それに伴って僕達も揃って武器を手に降りていった後、そのまま食人花との戦闘へ陥った。