第15章 人造迷宮
フィン「ここから先は闇派閥の本拠地だ。
ここで隊を二手に分けようと思う」
『!』
フィン「馬車にはどんな攻撃も受け付けない結界が張られている。
だから用心の為にもここから乗り込む際に使おうと思っている。
アキ、アリシア、リーネ達第二軍は一度地上に戻って、このことをロキに知らせてくれ。
通信機を使えばそれで事足りるし早いんだが、それでは要領を得ない可能性もある。
たとえ僕達が揃って侵入できたとして、その後の手段が敵に無いとは限らない。
今起こったこと、第二の入り口を見つけたこと、
この食糧庫の先にもまたオリハルコンの扉がある事実、光景、
その全てを、正確に伝えて欲しい」
第二軍『はい!』
フィン「ラウルに指揮を任せたい所だが)第二軍の指揮はアキに任せる。
突入メンバーは、Lv.5以上の第一級冒険者とレフィーヤ。
ラウル、ナルヴィ、アリシア、クルスはサポーターとしてついてきてくれ」
『はい!!』
フィン「預かっている身で済まないがフィルヴィス、付き合ってくれるか?」
フィルヴィス「もちろんです。
私は、力となる為に来たのですから。
(もう、誰も死なせない…」真剣
ケイト「え!?ってあ、迷宮ね」
ティオネ「何と勘違いしてんのよ!・・」
ぱかぁん!!
『ぷっ』『くすくす』
フィン「ははっ^^;
何でそこで勘違いするかは置いとくとして(苦笑)
17階層以外に繋がる入り口がないとは限らない。
敵が奇襲をかけてくる可能性もある。
このことを知った時点で狙ってくることはまず間違いないだろう。
魔剣もポーションも半分持っていって構わない。
注意深く警戒しながら最短ルートで迅速に、生きて地上に帰ってくれ。
今からだ」
第二軍『はい!!』
その言葉を聞いた後の第二軍の行動は速かった。
17階層から上に上がる為、最短の道で行けるようアキが指示する背を見送る中
僕らは敵の本拠地への突入の為に、準備を進めることにした。