第15章 人造迷宮
ケイト「龍よ!!
『目の前の』不壊属性の金属を喰らい魔力と化せ!!!
風月流、左正拳突き!!!」
ずあっ!!!!
次の瞬間、左拳に集約された魔力に宿った龍が口を開く。
そして文字通り…オリハルコンの扉が、丸ごと喰らわれた。
フィン「…凄まじいね」苦笑
リヴェリア「ああ」
アイズ「!…こんな空間が」
喰らった後、魔力はケイトの体内に戻った。
歩み寄る中、扉があった場所の向こう側にあったものに目を奪われ、驚きを隠せなかった。
そこには不気味に赤く光るパントリーがあり、その奥に不審な雰囲気を強く感じた。
それは皆にも言えるようで、息を呑む人達が次々に増えていった。
だが…その空気をぶち壊す存在がいた。
ケイト「はーっはっはっはっはっ!その程度か!?
かかってきやがれ!全部ぶっ壊してやらあああああああ!!!
はーっはっはっはっはっ!はーっはっはっはっはっ!!」
こおんっ!←フィンが跳躍と共にケイトの脳天へ右拳を振り下ろす
フィン「落ち着け」
ケイト「あい…;」しゅんっ
どうやら正気に戻ったようで安心した。
ケイト「でもこうでもしないとものって壊せないんだよ。可愛そうだから;
壁さん、罪もないのにごめんね(なでなで)
魔力として生き続けるからね;」←扉のあった場所をひたすら撫でてる
ベート「…今生の別れみたいになってんぞ?」怪訝
フィン「ベート、そこは敢えてツッコまないでやってくれ^^;
本人にとっては儀式みたいなものだ;」苦笑
ベート「お…おお;」
ティオナ「やっぱり生来の性格だよねえ」
アイズ「豪快だったけど悼んでる…;」
レフィーヤ「壁の分も強く生きるって…^^;」
思わず苦笑を零す人が増えていく中、これから先のことに僕は話題を移した。