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Unlimited【ダンまち】

第85章 エラー





ケイト「なあ…私が、死んだら」
ラファエル「傷は癒えてはいない

そう言ったでしょう?

内の腐敗も治ってはいない
そんな時…そうなれば……

繋ぎ合わせる係である、役割であるあなたが居なくなれば…全てが消えます


あなたもわかっていたはずです…

滅びの日なんですよ
本来なら…あなたが、生まれる前が

あなたが生まれたことで、全てが狂った

消えるまでの道筋が、大きく異なった」


ケイト「自分の…せいで?」
ラファエル「お陰で、です

『辛うじて』、消滅を免れた
だから…こうなっている

神々も、精霊達も、その諸事情を知っています
深く、全てを…だから……」

ケイト「敵は…」
ラファエル「いません
そのような愚か者は、神々の中にも、精霊達の中にも、いません
絶対に

そのようなことは、在ってはならないのだから――」真剣


ケイト「……世界は…」

ラファエル「強いて言うなら…あなたが死ぬ時が、世界が消える時です

そうならないように…
私達がまだ頑張っている所なのです

自然と死ぬ形でなければ…困るのですよ」

ケイト「………

スケジュール…
掌の…上」

ラファエル「ええ…その通りです
今しばし窮屈でございましょうが、お付き合いをお願い賜ります」深々お辞儀

ケイト「…‥…よろしく…お願い致します(深々お辞儀)

頼む…
皆を…守ってやってくれ」
ラファエル「委細承知致しております
ご決断、感謝に堪えません」

ケイト「…いや……私情も大分と入ってる…

この世界が消えるということは…
この世界で生きたもの、それに連なるものが消えてしまうから
それ以外の世界は消えないとしても、魂は」

ラファエル「あなたは消えませんよ」
ケイト「わかっている
全部…わかって、いる

思い出した…
でも……

でも……酷過ぎやしないか?


あれが…この世界の、結末だとは」

ラファエル「仕方のないことでございます
思い出していただきありがとうございます
今しばし猶予を賜りたく存じます」

ケイト「………‥………わかった

なるべく…頑張る
たとえそれが…仮初めだとしても」真剣

ラファエル「ふふっ…
では…忘れさせますね…

その結末だけ、ですが」微笑し人差し指を立て光を操る

ケイト「終わりの日は…人が…人を…自らを…自らで……」
ふっ

がくっ
どさっ


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