第3章 家族として
フィン「…そういうことにした。
言ってる意味はわかるよね?」
ケイト「…うん」こっくり
フィン「あの3日間の死闘はなかったことになる。
でもその方がいい。
ケイトにとっても、ファミリアにとってもね^^」
ケイト「!//」
フィン「今後はくれぐれも一人だけで抱え込まず、無茶はせず、報告してから行動に移してくれたまえ。
最初から相談してくれれば依頼が無くても一緒に行く気満々だったんだけどなあ;」苦笑&溜息
ケイト「ご、ごめんなさい;」ぺこり
フィン「そう思っているのなら、さっきも言ったように今後の行動で示してくれ。
悪気があったわけじゃないのはちゃんと知ってる。
でも君も、失いたくない仲間なんだから(ぽんぽん)
それだけは忘れないでくれ」
頭に手を二度置いてから優しく撫でて諭すように伝えると
頬を赤らめながら嬉しそうに微笑んでから何度も頷いた。
ケイト「//…わかった。絶対、忘れない!」こくこく
フィン「うん!^^
僕から言いたいのはそれだけだ」微笑
ケイト「行動示すよう頑張る!;」涙目
フィン「うん。くれぐれも気負い過ぎないようにね。
まずは頼ることに慣れようか」
ケイト「う…うん…できるかな?;」
フィン「頼ること自体、これまでなかったから慣れるまではきついだろう。
でも…慣れれば案外いいものだよ^^」
ケイト「が、頑張ります!」
フィン「その意気だ」微笑&頷
そうして説教を終えた頃、扉越しに聞いていたのか、説教が終わるのを待っていたのか、アイズ達が入ってきた。
あ、そうだ。一応伝えておかないと。
フィン「アイズ達も心底心配していたからね。
そういうことはできる限り言ってからだ」
アイズ「//」じっ
ケイト「えっと…心配かけてごめんなさい。あと迷惑も;」しゅんっ
リヴェリア「わかったならいい。
できることをやるにしても、独りよがりに突っ走るな。
たとえ要因が自分で招いたことだとしてもだ」
ケイト「はい!」
うん。真っ直ぐないい眼だ。
でも入団手続きをする旨を告げても首を横に振らなかった理由がわからないな。
アイズと戦いたいからというのもあるかもしれない。
どのように変化していくのか、少し楽しみでもある。
囲まれて口々に言われて慌てるケイトを見ながら、僕は笑うばかりだった。