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Unlimited【ダンまち】

第84章 竜の巣





それから笑い合うのを感じた…



だが…

どうしても、アイシャとの後の出来事が浮かんでは消えず…こびりついていく……
苦い味となって…←水滴が零れ落ちる


ケイト「出来ないんだ…絶対……

いやなんだよ…
ごめん…


アイシャ達を頼むって言われたんだから……」ひっく、ぐすっ

咽び泣きながら…ケイトは言った


どうしても…アマゾネス達やルーカが、報われないべき存在として見れないこと
それを奪った癌が、どうしても許せないこと
癌の為にアイシャ達がフレイヤ達と一緒になって情報隠ぺいに動いたのに、癌が見向きも感謝も守ろうともしないこと
(特にアイシャ達は恩恵が無いので無防備、癌が助かる為(癌の狐人の魔法でLv.4になった癌がLv.5のフリュネに負けるのは必至(その為フリュネと癌の戦闘中フレイヤが襲撃した)、多勢に無勢で癌が追われるのは確実、癌が捕らわれないようにするにはイシュタルを送還する必要があり避けられない為)にアイシャと癌の決闘後フレイヤが送還したから。いつ殺されても一方的に蹂躙されてもおかしくは無い状況で続けアマゾネス狩りに)
(フレイヤに至っては癌ファミリアが来るまで癌を護衛し続け接触しないよう帰り、最初に襲撃したのは自分として癌の罪も汚名も全て引っ被り、癌を助ける為だけに犯した罪による莫大な罰則も受け多額の罰金も支払っている)

癌が最初にイシュタル・ファミリアを襲撃した事実が明るみに出れば癌の狐人も出て危険な為隠ぺいしようと動くアイシャ、わざわざ金を持って外に出て頭を下げて回っていた、改宗よりも護衛依頼も出すよりも何よりも優先して…
そんなアイシャの為に、「一人で危険な橋は渡らせない」「手分けしてやればすぐ終わるよ」と手伝った…わかっていながら尽くした、アイシャと同じ道を逝った
そのルーカを、アマゾネス達の行為を、想いを、死に様を、生き様を、死を、命を、生を、癌等によって弄ばれたようにしか感じないことも……



癌が善人だと、正しいと「凝り固まる」
それによって仇返しされ続けた人達を見ず、その想いや癌が与えた傷を「歪める」
以上によって、魂の膜が破れ、消滅する

思い遣ってくれる人達を見ず、思い遣ってくれる人達を思い遣る心が育たないばかりに――


自分の感情や欲望に呑まれ、凝り固まり、人を見ず、全てを歪める
それが癌の真髄だと言った


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