第84章 竜の巣
アイシャ「ふふふっ
ああ…
私も、そう思うよ」微笑
ケイト「…あの時さ…ルーカも、成仏していったんだ…←4078~4080ページ参照
だから…伝えたいって思った
お前には…
きっと…ルーカのこと、大事に想ってくれているはずだから(微笑)
癌が善人だという思い込みに染まり切らないでいられたのは…ルーカのお陰だよ
お前達のお陰も大きい
ちゃんと…癌について、色々と付き合ってくれたから……
お陰で…そんな訳ないって言う思い込み、洗脳に振り回されながらも…
ちゃんと、見抜いて、距離を置くことが出来た
あいつにとって都合のいい奴隷になる道から、お前達は私を守ってくれた
だから…本当にありがとう」微笑
皆にも礼を言わないとね^^
そう快活に笑うケイトに…
ルーカを重ねて見てか…アイシャがケイトの左側から抱き締めた
ケイト「ルーカ
会って…礼を言いたかった
これ以上…報われないのを…見るのは…忍びなかった
……一杯…傷付けるようなこと…言った
でも…あいつの命が、生き様が、死に様が…なんの、みむきも、あつかうかちすらないと…
そんな…扱いを…受けて…受けさせておいて…平気でいられる人達が、正しいと思っていられる人達が…なんの、きおいも、せおいも、なんも…
辛かった…いたかった…くるしかった…
ごめん……あいつとおなじく…わたしもふりまわしちゃったね
……ごめん…(涙)
かくっ←アイシャに縋り付いたまま膝から崩れ落ちる
ルーカ…彼女を家族のように扱ってくれた人は…私にとって、誇りなんだ
その人達の元だからこそ、そう在れた。在れるようになったんだ!って、自慢げに笑ってた人だったから…
私には…出来ない
それを、あんな扱いを強いるのが、正しいことだなんて…思えない……
想えないんだよ
その人に憧れて…髪を切って、短くして、過ごすことを選んだ、大事な人だったから…
村八分にあっていても…耐えて行けたのは…そういった人達が、よそにも居ることを、知ったからなんだよ……」涙
アイシャ「そうかい…
そうだったんだね…
話してくれて、ありがとう
益々…自慢の妹分だ
そう強く感じるよ…私の妹分の中で…一番大好きな、自慢の子だったんだ
まさか…死ぬとは思わなかったんだ…
ルーカが居なければ、私も癌になってたかもしれない」