第84章 竜の巣
ケイト「何か言わないと!!)あ!」
ルーカ「?」くるっ
ケイト「…ありがとう!!」
ルーカ「おう!(にっ)
約束だぜ?^^」ばあんっ!←指で鉄砲を作り、撃つ仕草をする
ケイト「くす)…
うん!」力強く頷き微笑する
ルーカという名だけが分かった
その折…ケイトは髪を切った
おかっぱから僕達と初めて出会った時と全く同じ髪型に
憧れた…眩く感じたらしい…
どんな逆境もものともせず、懸命に食らいつき、乗り越えて行こうとする、その姿に…
ケイト「…頑張ろう…
無駄になんかはさせない…
絶対に!」ぐっ!!
シルキーを腕に抱きながら…引き取ってくれた家族の為に、自らを大事な人だと慮り思い遣ってくれる人達の為に、生涯を賭そうとしていた…
誰から何をされようと、構わず、厭わず…大事なものを見、向き合い、大事にしようとするものとそれ以外との区別化を図った
そのきっかけをくれた…人生の転機
些細なことに過ぎないかもしれないが、それが無ければ…いつしか押し潰されていたかもしれない
当時に生きたいと願えたのは…ルーカの存在も大きい
恩人だった…
だからこそ…守りたかった
会って礼が言いたかった
まさかオラリオにいるとは思いも寄らなかった
そして…アマゾネス狩りで死んだと聞いた時死ぬほど後悔した
オラリオでルーカと出会ったのは…ルーカの霊体とだった
思わぬ再会…そして……
血の涙を流しながら、怨霊と化しながらも…必死にアイシャを助けようと藻掻き続け苦しむ姿だった……
ケイト「…守ってくれと言われた
だから守るし、助ける
ルーカが、アイシャは優し過ぎて自分の身を省みない馬鹿だから、助けてやってくれと
フレイヤもそういった面があると
だから…一番信頼しているのはアイシャだから、彼女に渡せばいいと
一番大好きな人だから…
後は任せると言ってくれた
狐人を守る為、癌を守る為、どれほど尽力したとしても、彼等彼女等は決して見向きはしない
それほどに、我が身しか考えられない本質を持っている
そんな人に振り回されることはない
損以外何もよこしはしないから
ルーカは貶めることは嫌いな人だから、これ以上は言わない
ただ…アイシャ達が報われないべき人とは、俺も思わない
だから助ける、このままではいさせたりはしない
ルアンも助ける