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Unlimited【ダンまち】

第84章 竜の巣





癌について、
「自分に合わせろと好きに歪めまくる
願い(欲)の暴走」と、
白の国内に置いての見解(認識)が既に出ていた←4608ページ参照

だが…同意を得て、結論が出た


題名:「癌」の完成
1.「人を見ない、自分という認識の強要」
2.「非を認めない、凝り固まった正当化」
上記の「2つ」が揃うことによって、魂は「癌」として完成
それと同時に魂の膜が「破裂」、魂としての終焉を迎える

その折、世界中に中身である「闇」が流布し、消滅の危機に瀕しさせる為、平行世界に至るまで「該当する魂」は全て消滅させる運びとなる

「癌」として完成した魂は、他の世界でも「癌」になる(確定事項)


と、まとまった


1の「人を見ない、自分という認識の強要」が、「歪める行為」に該当し、魂の膜が「歪められる」
2の「非を認めない、凝り固まった正当化」が、「凝り固まる行為」に該当し、魂の膜が「硬化する」

以上によって割れ(闇そのものと化したから)、中身の墨汁(闇そのもの)によって、癌が存在する世界全てに消滅を齎す――


風船で想像してみよう…
柔らかい風船なら、多少歪められても受け入れられるだろう
でも限界があり、超えると割れる訳だが…

だが、膜が硬化した場合を考えて欲しい
膜が硬化した風船は、些細な刺激で簡単に割れる
柔軟性が無くなる為、多少の歪みにさえも耐えられないのだ

すなわち…癌とは、こういった状態のことを言う



『原初の神々』、すなわち『創世神』に関してだが…

創世神の親は、このままでは全て消えると判断し、新たな魂を作って身に埋め込んで守ることにした
だが癌に染まるものや、癌になるものの場合、同じく癌になってしまって消えるだろうことが容易く想像できた

その為…絶対に癌にならないように、絶対に癌に染まらないように、そう創った
新たな魂を…

それが創世神だった――


というのが結論だ



創世神の親『繰り返すな――』

最初で最後の言葉は…それのみだった


その言葉の意味は…痛いほどにわかった


だからこそ…創世神の心、主人格を司る原初の始祖神は、剪定という心が宿った
全ての実在化をするに至る程に…『どんなものであったとしても、全てに消えて欲しくない、死んで欲しくない』と、真に望めるもの、願えるものだから……

そこが一番大事なのだという――


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