• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第84章 竜の巣





ケイト(いつもありがとう)微笑
手を振る際に、伝えたかった想い…それを追加するように、胴上げされたまま…天を見たまま…天に向けて光を放った

演出と思われたそれに…盛り上がりは更に増し、激しくなった


アイズ「お父さん…もう、大丈夫だよ」微笑

微笑し、その光景を見守るアイズ…
その目には、涙が溢れ、両の目から零れ落ちて行っていた


その時…アイズの脳裏には、ある出来事が脳裏によぎっていた……

ケイトがまだ起きておらず、ヘレイオス街で倒れた後のこと…
その日の内に、起きたことを――



ケイトがヘレイオス街の怪物を全て倒した後…
ドロップアイテムと魔石の回収もあり、ヘレイオス街で過ごすことになった

その日の夜…変化があった


ケイトが徐に…
アルバートとアリアの遺体と装備を渡してきたのだ…←1979,4150ページ参照

それが…ケイトではないとはっきりわかるような声で……


ケイト『どうか――どうか、アイズに伝えてやってくれ

守ってやれなくて…済まないと

生きて、お前の傍に帰るべきだった
でも…それでも……

お前を守れれば…何も要らなかった』←涙が頬を伝う
アイズ『お父さんっっ!!!』

その頭を抱き締めながら、アイズは慟哭した


ケイト『(アイズの)お父さん…もう大丈夫だよ…(涙目)

私が、守るから
その依頼、受けるから
だから…安心して…?

アイズの主護霊として傍にいるでもいいよ
だから……どうか、幸せになって…自由に生きて』

自然と、皆の耳にも届いた…
そんなケイトの想いを受けてか…アルバートは満足気に微笑んだようにも見えた


(アルバート憑依)
ケイト『ずっとそばにいるよ(すっ)
俺の…1つだけしかない宝物』

頭を抱き締めて、側頭部にキスを落とした

それは……遠い昔…アルバートが、娘にしていた行為だった
眠る前に…毎夜してくれていた、眠れない娘への…最愛の娘への、愛情表現だった


アルバート『^^』ふふっ
アイズ『きゃー!^^』小声

お母さんには内緒だよ?^^
と…

お母さんにもやっていたのを見たことがある私は…心底嬉しかったのだと思う



そのことを想起しながら…神輿と共に空へ舞い上がるケイトと重ねて…満面の笑みを送った


アイズ「もう…大丈夫だからね

あんなこと…もう、起こらないから^^//」涙


/ 5987ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp