第84章 竜の巣
ケイト「人が居る限り…癌は無くならない。
発生率は上がるばかり…でも…学びの為にも必要な側面もまたある……
でも…だからと言って…いいこととは思えない…
それは…悪いことなのか?
確かに、この世に生まれ変わることで成長の促進剤にもなるけれど、逆の抑制剤にもなる場合もあって、そのせいで癌が産まれて
でもそれが無かったら一気に魂の位が上がるなんてこと自体起こり得ない訳で…;」グルグルグルグル
この世の内に神の位に至って、あの世から神界に直接行くことになったマザーテレサが脳裏に浮かび…次に癌のそれが浮かび、思わず激しい頭痛に襲われて頭を抱えていた
ケイト「人は消えた方がいい、癌の発生をより抑える為には、でもその考えって正しいの?人から見たら正しくなくね?
でもそうでもないとどうにもこうにもなくなっちゃうしこの世に生まれ変わる意味も無くなっちゃうしあの世の修業と何ら変わらなくなっちゃうしだからこそなのもわかるんだけれども;
もし地球のがなくなっても他の星にも人間のような知的生命体がいる訳だし、しかもそっちのが文明発達してるしちゃんと歪めることも無く進んでる人達しかいないし、人間がまだその成長の途中段階ってことか?;でもいいこととはやっぱり思えない;」グルグルグルグルグルグル
拘束官「迷走してるな;」
審査官「だねえ」
真偽官「仕方ないね。そう割り切れない内は」溜息
書記官「まあそこばっかりはね^^;」
原初の始祖神「…;」おろおろおろおろ
テロップ『非常に心配そう!!』←原初の始祖神に矢印
ケイト「ねー…この考えって正しい?;」助けを求めるような目
『正しい!!』
書記官「少なくとも間違いでは無いね」
ケイト「じゃあ……」
書記官「でも『今は』『まだ』消すべきじゃないってだけ。
成長の過程によっては消すから、そこだけ覚悟しといて。それだけでいいから『今は』」
ケイト「わかった…ありがとう。
そうだよね、やっぱり消さないとだよね…でもなああ;
これまで残ってきた歴史が」
拘束官「消えないものなんてこの世にはねえだろ;」
真偽官「諸行無常、全て移り変わり行くもの。永遠に続くものなんてひとつも無いね」
審査官「振り回されることなんて無いのに…
ね?」
『うん』尤もとでも言わんがばかりに即座に皆が頷いた
白の国だけでなく原初の始祖神様も
