第84章 竜の巣
拘束官「痛みも…哀しみも…辛さも…苦しみも……
自分がそう味わい続ける中で、誰も…
誰からも…見向きもされずに、ここまで来ちまった。その想いさえも…
自分の味わう苦しみが、人が引っ被るはずのものであれ、自分が何もしてなくても一方的に食らうものであれ…
感謝もされねえ、謝罪もされねえ…どんなに大事に思っても、尽くしても、動いても、想っても、何をやったとしても…
見向きも、報いる価値も、何もねえ。そんな価値なんざねえ……そう扱うのが…人だった。
これまでは…確かに、そういったやり方じゃなけりゃ、無理だったかもしれねえ…
でも…今は違うんだ。
これからのやり方は…どうか、変えてやってくれ…!」お辞儀
ケイト「言われるまでも無いよ!!(涙目)
だから…私なんかのことで、泣かないでk
審査官「なんかじゃないよ」
ケイト「え」
審査官「また悪い癖出てる」
真偽官「同感ね」
ケイト「あ…;ごめん;」しゅんっ
書記官「まあ…ちゃんと気付いて、反省したり、悩んだり、背負うこと。そこもまあ大事なんだけれど…^^;」苦笑
原初の始祖神「自分のことのように思うこと
それが、人を大事にすること
そこが、人を見るという行為
それを怠るから、自分にとってで歪めるから、「癌」となる
歩み寄る努力が大事
人の心に、想いに、気持ちに
それが大事にするということ
あなたは…それが…自分に対してが、圧倒的に足りてないだけ
でもいいこと
それがあるからこそ…人を大事に出来る、最大限
必ず…人を見失わないということだから
それが証だから……
創世神たる、私の………
全ての実在化を司る…どんな存在にも消えて欲しくはないと、心から、魂から願える…私の」
書記官「癌はそれを歪めちゃうんだよね
自分視点で出来ているから、人視点であっても傷付いたとしても善だと扱えって強要になっちゃってるんだよ
「知らず知らずの内に」が、無自覚型の癌
「知っていて、それでも」が、自覚型の癌
無自覚型の癌は…悪なのに善と歪められ、平然と繰り返し続けること…それによって、世界ごと癌になって世界ごと丸ごと消滅させてしまう
自覚型の癌は…ちゃんと悪として罰せられ、きちんと裁きを受ける…清浄な流れに還っていく…誰もが悪として認識出来ているから、誰も消えないで済む
無自覚型の癌は醜悪だよ?」
