第84章 竜の巣
ケイト「人を哀しませたり苦しませて願いを叶えたって、そんなの何にも嬉しくない!!!」
その魂の叫びに…教えてくれた
そういう感性こそが『大事』なのだと言う…
人の身になり、想いを汲み、大事にするという行為なのだと…
それこそが、『人を見る』という行為なのだという――
知らない情報が山盛りに来たぞ…;(遠い目&硬直)
書記官「まあ兎も角…狙われる理由についてはわかった?
ついでに原初の始祖神に択ばれた理由も」くすり
ケイト「…‥半分ぐらいは」
『半分?』
ケイト「まだ納得し切れてないから;
私はまだまだそんなに立派な人でも無いし、もっともっと頑張らないといけないことだって一杯あるんだから!
ちゃんと…会った時、胸張りたいもの」ぼそっ
『そういう所だぞ!本当に!』
ケイト「へ?」きょとん
『ダメだこりゃ…;』たらーり
ケイト「???;
兎も角…どんな力を持ったって、操り人形に出来る力を得たって、使わない!それは変わらないから!!←3849ページ参照
力無しじゃ何も出来なくなる。
力頼みの人になる。
ずっとずっと振り回され続けるだけで、休めないじゃん…力だって……
私が力だったら、さっさと見切り付けて去るから!
大事にしたいんだよ…人も…力も……
どっちも幸せで居てくれないと…困るし…嫌なんだよ」ぽつり涙目
涙を浮かべながら、俯き気味に呟いた
すると、フィンクスから頭を撫でられた
ケイト「出来ないよ…っ」震え&ぽとっ←落涙
その折…温かな白い光が、身に纏わり付いてきた
力『ありがとう…
ありがとう。
尊重してくれて…
優しいね…大事にしてくれてありがとう』
ケイト「そんなの…ちっとも、出来てないよっ」ぽろぽろ
力『大丈夫…
出来てるよ。
もっと、甘えていいんだよ…?
自分も大事にしてあげてね』
ケイト「そんなのっ、難しいよおおおっ」ぼろぼろ号泣
力『大丈夫…
少しずつ…出来るようになっていくから
出来なくても…大好きだよ』
ケイト「っ、ぐすっ
うわあああああああああっっ」滂沱
優しく纏わり付いてくれる力を、腕の中に閉じ込めるように抱き締めた
そのまま跪き、泣き崩れる中
とんっ
左肩の上に手を置かれる
拘束官「ああ、わかってる」
そのまま、頭を優しく撫でられた…力も一緒になって