第84章 竜の巣
フィン「よくない訳じゃないんだ;
よくない訳じゃないんだけれど…」
ケイト「自重しろってことね;」
フィン「そう;」頷
アスフィ「言われるまでもなく…ですね;」
リヴェリア「本当にそうだな;」
リュー「ええ、本当に;」
ケイト「……‥
それにしても……」
『?』
随分様変わりしたね…
その言葉に、僕らは頷いた
理由としては…
飛竜が目の前に飛んできていた
地竜がすぐ近くに寄ってきていた
水竜が同じく眼前に寄ってきていた
と、いう点にある…;
勝手に宿の中に入ってくるのだという…
それも、人のサイズと同じなので避けられないと…;
うん…歴史が変わったね
大きく
それも揺るがなく……
ケイト「よかったの…?;」
フィン「まあいいんじゃないかな…(遠い目)
当分は。
まさか一晩放っておいただけで、こんなことになるなんて思いもしなかった訳だし…ね?;」
新たに出来た地竜まんじゅう、飛竜弁当、水竜サンドなるものが高らかな声と共に眼下で売り出されていた
宿の店先でのことだ
地竜は焦げ茶色でトゲトゲとした鱗があり、人に刺さらないように注意して四本脚で歩いている。
何トンでも運べるぐらい力持ちで、気や性根は優しいようで、優しく接してくれているのが見て取れる。
パワー型タイプだが、スピードは遅いといった感じかな?
飛竜はスピードよりもスタミナが凄まじいらしい。
かのプテラノドンのように悠々と飛び回ると共に、羽休めをせずともどこまでも飛び回れるのだそうだ。
水竜も渦や海流を作れるが休息は必要らしい。
日差しに一番強いのは地竜で、次に飛竜、弱いのは勿論…水竜だった。
朝御飯も食べてすっきりした所で…宿に僕等の客が来た。
エル「いやあ〜!
さいっこうでしたね!^^//」キラッ!キラッ!
『………………』
エル「?どうかしましたか?」
『…お』わなわな震え
エル「お?」
『お前かあああああああああああああ!!!』
エル「!!?;」びくうっ!!
エル曰く…
宿も無く流石に新婚旅行にお邪魔する訳にもいかない為、水竜達の所に泊まったのだが…
たまたま発見といった事態が繰り返され、気付いたら地竜・飛竜の復活に携わることになったと……;
ちなみに言うと…卵は全て検知出来ないような場所にあったという;