第84章 竜の巣
ケイト「……うん…
でも…はっきりとした時には、既に…」
フィン「うん…確かに消滅の間際だったね…
でも、だからと言って…
一気にいきなり全部教わろうものなら壊れてしまい兼ねないだろう?;」
ケイト「壊れてもいいから消えて欲しくなかった…」ずううん
アイズ「でも…そうは思えなくさせられていたから;
私も…皆も」
アスフィ「本当にその通りです;
その指摘よりも以前から、大事件を引き起こさせて回る「起爆点(ボマー)」とは思っていましたが;」
ケイト「というか…認めたくないってさせられてたんだよね…
染色部分から;」
『恐い恐い;』
アイシャ「一種の悪質な洗脳だね;」
ケイト「癌ではないって躍起にさせられてた感もある;」
アスフィ「そこが恐ろしい所なのでしょう;」
リュー「本当にそう思います;何故あそこまで躍起にさせられてたのか自分でもわかりません、いくら思い出したとしても」
『思い出しちゃダメ!!;』
ケイト「また染まったらどうするの!!;」真っ青
リュー「済みません、心配を掛けてしまって;」
アスフィ「兎も角…(こほん)←瞑目し拳を口元に近付けつつ咳き込む
終わったことを言っても最早詮無いことです。
今は…快い時間を過ごすことに専念しましょう」微笑し朝焼けを見る
テロップ『現実逃避だ!!』
アーニャ「現実逃避ニャ;」
アスフィ「何とでも言いなさい!;」ふんっ!
フィン「ははは^^
君の言いたいこともわかるよ…
あんなのをいくら思い出した所で戻ることは無い。
同じ二の舞いを出したくないのなら…染まらないよう気を付けるしかない」
アスフィ「本当にその通りです!
それを言いたかったのに…あなた方と来たら;」
ケイト「ごめんなさい;」お辞儀
その折…重婚式の様子が煌びやかに映し出されていた
どこの式場かは言われてはいないが
数多の祝いの品がコクーンの本邸に送られて来たらしい
ケイト「またお返し考えないと…;」遠い目
フィン「今の内は忘れたらどうかな?;
気持ちはわかるけどさ^^;」
ケイト「うん…
………結婚…したんだね//」
『そうそう!』二度頷く
ケイト「これからもよろしくね」お辞儀
『こちらこそ』お辞儀
ケイト「でも…色々、あり過ぎて……;
何も無い平凡な一日が欲しい…;」深く深く嘆息
『全くだ;』深く深く頷く
