第84章 竜の巣
ケイト「中身まで浄化したら…それ頼みで自分では頑張らなくても大丈夫だなんて慢心に繋がってしまうし…
そうなってしまったら、自分の力では癌に対しての抵抗力も身に付けられないまま、癌化に対して何も出来ないまま、消える存在になり兼ねないし…
将来を奪う形になり兼ねない…だから…極力、力を貸さず、成長を見守る形が出来た。自力で生きて行く為の行動力と発想力を身に付け、責任を持って背負い成長出来る、主体性を持たせる為に。
全員にとって悪なのは、癌だけだし…」
言わずもがなな内容に、僕等は皆傾聴し頷いた
その中で…テレビの音声は、背景と共に動いた――
女キャスター『以上、癌についてのまとめでした』
男『でも気付かない内に進行しているとは恐いですね…』
男老人解説『でも一番恐いのは…
魂の膜の浄化によって、我々は守られているということですね。
それを自覚出来ないから、『我々は中身の浄化だけに専念することが出来ている』という状態に感謝することが出来ない。
本来ならば、自分で膜も中身も全部浄化しないといけない。そういった所を賄ってもらっていること…それを強く自覚して、意識して、我々も力を伸ばしていかないといけませんね』
『『確かに!』』深く頷く
男『う~む!
やはり…早い段階の内に気付く余地はありませんか?』
男老人解説『「主体性の無さ」にあります。
「責任を取らず、人を見ず、反省しない」、その心、根幹を恐れるべきなのです。
罪は誰でも犯します、間違いだって誰でもします。その責任を負うことから逃げていては、成長には一向に繋がりません。
『繋げようとする心』が大事なのです。
よって、『人を見る心』、『非を認め反省する心』、『学びへ繋げようとする意思』、それらが『課題』となってくるのです。
それをサボる人も多々いますが、負けないように頑張りましょう!』
『『はい!』』
男老人解説『人は人、我は我、強要せず、静観しましょう。
距離を置き、学びに変え、頑張ること、懸命に生きること、それこそが肝心だと私は思います』
『『おおおお~!!』』パチパチパチパチ←数多拍手
以上で終わる所だった
原初の神々とは、元創世神
原初の始祖神とは、その中でも創世神の心を司り、全ての実在化を司り、全ての魂の膜の浄化と全ての実在化、魂の創造に努めている旨も記されていた
