第84章 竜の巣
ケイト「善人と言うだけでアウトってのは確実なんだけれど…
「歪み」になっちゃうから;
難しいよね、その辺りの判断って;」
リュー「そうでもないです」
アスフィ「簡単ですよ」
ケイト「え?何で?」
ティオナ「割と序盤で気付いたし…
私達のこと、どうでもいいんだなあって」
ケイト「へ!!?;」
アイズ「うん…
だって…
私達のこと、見てない」
ケイト「あ、良かったあ…そうだったんだ;」ほっ
フィン「僕達の情報網を舐めてもらっては困る。
第一…レフィーヤの証言もあったしね」
ケイト「え?」
フィン「…レフィーヤが、アマゾネス狩りの時にアマゾネス達が死の間際に言っていた言葉を教えてくれたんだ。
…癌を名指しで叫んでいた。
「おのれ癌!!
全てお前の思惑通りかああああああああ!!!」
最後の最後で癌の洗脳と毒が解けたんだろうね、死に瀕する恐怖から。
その怨嗟の声でわかったんだ…薄っすらとだけどね。
彼が危険人物だということに」
アイズ「ケイトが…癌のこと嫌いだって言っていた意味…←1308ページ参照
今ではよくわかる…
仇だから…なんだね」
ケイト「ああ(きっぱり真剣)
癌は、全ての敵だ。
創世神の親を殺し、創世神以外の全てを消し、喜びの声を上げながら消えて行った俗物だ。
自己満足で他を振り回し、消滅に至らしめて回り、神の力でどれほど実在化され延命されようと、反省という境地に辿り着くことすら敵わない。
全てを消滅させる為だけの存在でしかない。
全ての仇であり、世界を癌化させる大本、癌でしかない。
癌さえいなければ…全ては、消滅の危機には瀕し得ない。
創世神は…創世神の親によって、その魂の内に押し込まれることで、守られたんだ。生み出されたと同時に…
だから…癌は敵だ。
仇であると同時に、消さなければ全て消される。
やらなければやられる、そういうものでしかないんだ。
それでやられたんだから…私達の親は。創世神の親は!(ギリッ!)←歯噛み睨視
癌に向ける優しさは、より大きな歪みしか齎されない。全てを消滅の危機に晒すだけだ…
今なら…わかるだろ?
癌へ優しさを向け、生きて行ける世界を作った結果…創世神の親が…癌に消滅されたように……
癌への優しさは、歪みしか、消滅しか、齎すことは無い!
同じことを、繰り返す訳にはいかないんだ」
