第84章 竜の巣
フィン「つまり…
ケイトが今も現在進行形でやっているのは…
原初の始祖神様と同じく、創世神の膜のみに浄化と実在化を共に送り続けていること…←4590ページ参照
その浄化とは、癌による染色の漂白も込みで行われ続けているが…中身にまでは届かない。
改変に当たるからやりたくない、という本人の想いを汲んでだろうね」
ケイト「そりゃそう。
その闇に打ち勝つか、変わるか…それは本人が選び、決めることであって、神が無理やり決めたり、歪めたり、浄化していいものでもないし、それでは本人の『癌(闇)に打ち勝つ力』、その為の『浄化する力』が伸びないし、身にも付かない。主体性も。
お前の中身はお前が決めることだ。人が歪めたり決めていいものでもない、たとえ神であったとしても…同じことだ。
一つ一つの積み重ねが、自らを作り上げていく。積み重ねようともしないものに、背負わないものに、中身が築き上げられることは無い。
「癌」とは「中身の無いもの」を意味する…それは中身が「闇のみ」で構成されているからに他ならない。
自らの「闇」によって、その場その時の欲望のままに突き動かされるがまま無責任に行動し、責任も何も負わず人に後始末や皺寄せや面倒事を押し付けて回り、人を死に至らしめて回る「人を見ない無理強い」そのもの、「自己正当化に凝り固まった自己中」と化す。
非を認めて背負い、悩み、考え、行動に起こす。
繰り返さないように生かし、成長に変えなければ、中身には決してならないし、繋がることは無い。未来にも…
だが「癌」は、背負う段階から、否定し、出来ない。
私は、父に、姉を母を母方の祖父母を殺されました。
父はお金を貰えません、なので引き取り人になることで全てせしめようとしています。ですが思い通りにいかないので殺そうとされています。
家も燃やされ住めなくなりました、遺産相続で家は売られ住む場所もありません、遠くまで引っ越す羽目になりました。
それでも怨みの一つも言わせても貰えません。感謝もされません、謝罪もされません、詫び入れも無ければ弁償もありません。
私の想いなど誰ひとりとして聞く耳持たず、外野の想いばかりが取り上げられ、全て無視され、歪められ、全く見ても貰えません。汲んでさえ、慮っても貰えません。
さて…ここで問題、こんな風に他者の想いで埋め尽くして歪めて、笑うものが正義か、否か。
