第84章 竜の巣

男『つまり…善悪に染まらない心とは、誰かにとって善であれば他にとって善だとは限らない。
そう心構えを取っておくこと、ですね？

もし考えがあったとしても、無理強いしたり押し付けていいものでは決してないと』
男老人解説『その通りです（深々頷く）


「癌」の味方になると言うことは、「人を見ない（我が儘の限度を超えた）無理強い」をする側に必然的になってしまう。
だって「人を見ない無理強い」でしかないから、「一方的に巻き込んで傷付けるやり方を取った行為」を「善だと歪めること」は「癌」の片棒を担ぐ行為でしかないから。
それによる歪みや怨みで闇を纏うことにもなるし、それを流布することで人をどんどん「癌」にしていってしまう側にもなってしまう。
それによって…消える人がどんどん増えていく。

いいですか？
「癌」を善だと歪める行為は、人も自分も消す行為でしかない。
「悪事を反省せず繰り返し続ける行為」を善だと言うだけで、「歪めるという行為」となるから。

人柄が善にさえ見えれば、必ずしも善のみ取るとは言えない。言い切れない。過信でしかない。
だから学びの為にも止めなければならない。本来なら…

だが止めるばかりか応援し、学びとは逆の堕落に向かうよう唆す行為しか取れていない。
だからどちらも「癌」になってしまうのだといった根拠になります』
『『なるほど』』おお～！感嘆＆納得


ケイト「人類が出来てから…「癌」になる頻度は上昇した、それも著しく。
だが『神』になる頻度は相対的に減っていっている…

原因ははっきりしている…
『神』になる前に「「癌」が出やすい状況により、「癌」と遭遇する確率が非常に上がり、それに伴って染まって「癌」になるケース」が多くなってきている。特にこの世に置いては…

……どうしたもんか考えあぐねてる。


人類は滅ぼすべき、だなんて簡単に決断を下していい内容じゃない、ってのもわかってはいるし……

だからと言って野放しにも出来ない。
でも周囲はもう少し泳がせてみたら？様子見してみたら？と言うし…私もそう思うし……

困ったなあ……はあああ；」深々嘆息

要するにデータ上では人類は癌化を促進させるだけであって、神に至るものは少なくなってきていると…
だがデータだけを見て不用意に消して回る訳にもいかないしで、結局手が出せずにいるということなんだろう；