第84章 竜の巣
『学び』を与えるのではなく、「堕落」を与える
「堕落そのもの」と化すように誘導する、お互いに
だから「癌」となる
『正常(清浄)な流れ』を、「自らの勝手で歪める」から
といった所まで、丁寧に記されていた――
凄いね…神でもないのにここまで詳細にまとめが出来るとは思わなかった、思ってもみなかった
この場にいる皆が皆、驚いた顔をしていた
テレビの前で…目を丸くしていた
子供にもわかりやすいように丁寧に築き上げられた『癌に対する手引書』は、非常に好評を得たという――
女キャスター『ここまで丁寧に説明して下さり、ありがとうございました。
非常にわかりやすかったです』
男老人解説『解説役として呼ばれておりますからな』
男『私も精進しなければ!』
そしてまとめが追記で挙げられていた
『罪を罪と認めて、学びに変える心』
それが…それこそが…癌を遠ざける、『光の心』
『光の在り方』
『学び』という、『成長』に欠かせない在り方
それを「自分視点で歪める」から、「癌」になる
「『成長』の妨げ」を、自他に強いるから
『他者の視点に立ち考える心(他者を思い遣る心)』が重要
「癌の在り方」は「『思い遣りの心』が欠けている」、それはもう「壊滅的に」
『他者を思い遣る心』とは、『人を見る心』
それとは真逆の「人を見ない心」
それによって「『配慮とモラル』が欠け落ち」、それを基にして「歪み」が発生し、信じ愛する人々に伝染する「人災」
自他共に、「周りの迷惑を省みない」、「人を見ない(我が儘の限度を超えた)無理強い」そのものと化して回り、「闇そのもの=癌」として完成するよう促す「起爆剤」
それが「癌」
『魂の膜』は、『光』によって形作られている
『世界』も、『ありとあらゆる全て』がそうだ
その為…「闇そのもの」と完成した時点で、そのものの『魂の膜』は破れ、消滅してしまう
その「闇」に触れたものも同様に、「染まれば」消滅する
よって…「癌」は、「『全て』を消滅させる因子」でしかない
『原初の始祖神』様がこの世におられる間は、『セキュリティ+バッテリーの役割』を務めておられるのでいい
だが…問題は居なくなった後だ
「癌(ウイルス)」に対し、無防備になってしまう
その為…『「癌」と戦う、染まらない心』を身に付けねばならないのだ!