第84章 竜の巣

ケイト『どんなにいっぱいいっぱいでも、想像力なくても、やったらいけないことはある

誰だって間違うし、間違わない人はいない
そこから向き合わないから、背負わないから、間違いを間違いと認めないから、正当化して反省しないから、成長とは逆の方に行ってしまって、歪みになっちゃうんだ

向き合うことから、背負うことから逃げちゃダメだ！
人が、命が、傷が、死が、全部無駄になっちゃう！！
それだけはやっちゃダメなんだ！！

繰り返さないようにしないと、反省したことには、活かしてることには、無駄にしていないことには、決してならない！！！』涙が零れ落ちる

傷付き、それでも信じようとしてくれる想い、それでもなお見向きもせず背負わないことの罪深さ、色んなものが一変に溢れてきて、見えてしまって、涙が零れて；急にごめんね；
と言っていた所もしっかり記録されていたようで、それごと全国放送で放映されていた…；


ケイト『人に正当化して反省させないようにさせるのもダメ！
同じく歪み！！

歪みを拡げる行いだから、伝染させる行為だから、された人も、染まった人も、した人も、皆歪みになっちゃう！！』

悲痛な、悲鳴のような叫びを、涙を浮かべながらの必死の訴えをも、しっかりと伝えられ、流されていた


ケイト『これ以上…哀しみも、傷も、増やしちゃダメなんだ
増やすことを正当化して繰り返し続ける行いを、善だと歪めてはいけないんだ！！

自分も、人も、大事にしなきゃ…そうでなきゃ……何の為に…何の為にいるのか、わからなくなる…何の為の傷だったんだ！って……

何の為に…信じたんだろう、って』

消え入りそうな声に、慟哭を流す様を通じて…


癌は、癌しか生まない
人を哀しみにしか陥らせない、傷しか与えない
全てを無駄にする存在だ

と言及されていた


神王様がここまで言うだなんて、よっぽどのことですよね――


その女キャスターの声に、同意しない者はどこにもいなかったという……
世界中どこを探しても…

要は、「成長の糧に出来ない、無駄にして繰り返し続ける馬鹿」と言うことで話は纏まった


男老人解説『「人や周りの迷惑を顧みない、「人を見ない（我が儘の限度を超えた）無理強い」を、自らの欲望のままに全てに強い、正当化し、暴走を繰り返し続けるだけの存在」に陥った人こそ「癌」…「諸悪の根源」です』