第84章 竜の巣
そう言えば言っていたね…←26,29~30ページ参照
話をしたとロキが言っていたが…龍神がケイトが産まれた時からずっと魂の中に宿っていた、ということは…話した相手は、分体ということかな?
魔力の性質が浄化であること、変質したんだろう…神聖な魔力故に…←4628~4630ページ参照
神の因子も絡んでいるのかもしれない
魂の位が神に至ってから転生したこと、龍神の娘であること、上述から神の因子と龍(精霊)の因子の双方を宿していること、原初の始祖神の分体と龍神が魂に宿っていること、精霊王の半身であり精霊王の血が流れていること(これのみはウルに移行しつつあるが)…言い上げて行けばキリがない…
要約すると…神の因子と精霊の因子の双方を伴ったもののみ、遺伝子に『霊体と魂の意思が心ごと一つとなった人格』が宿ると……
伝えてみた
ケイト「正解!
アイズの推測も合ってると思うよ」
アイズ「よかった…」ほっ
「『最後の英雄』様!!?」
「マジで!!?」
ケイト「え?;」
『サイン下さい!!!』
ケイト「!!?;」ぎょっ!!
『最後の英雄』とは、黒竜を討った者に与えられる称号だ
黒竜は、ケイトの住んでいたヘレイオス街(現アルルェーチェ街)の結界によって、800年前の時点でその地下に封印されており…後にケイトの手によって倒された
だが…封印場所に対する周知は間違っていた
黒竜は世界三大秘境の1つ竜の谷に結界で封印されており、7年前までは番人がいて結界を抜け出した竜種を討伐していた。
学区はこの結界の強化方法を探していたが、現在でも竜の谷からは凶悪な竜種が流出し続け下界の荒廃を進めている。つまり成功していない。
竜の谷に生息する怪物はレベル7の実力者でも討ち漏らしが発生するほど数が多く、現在の下界の戦力では対処不能の強さを持つ個体も存在する。
と、思われていたが…実態は違った……
15年前ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが総力を挙げて戦っていた黒竜と思われていた怪物…それは……
黒竜と酷似していた、黒竜の子供…
それも…同じ所に傷をこさえ(黒竜との修業の課程で付いた、過去を映す水晶で確認済み)、1000年前当時と全く同じ大きさの……
そう…つまり、全く変化していない
その時点から気付くべきだった…
だと言うのに……;(嘆息)
