第84章 竜の巣
元々、『ジェイド』は遺伝子の中に潜んでいた…
龍神とは精霊の亜種であり神に至った種族
龍とは精霊、神の分身である遺伝子の元に宿っていたということが推察される
だから…元々、幼少期より前からクリエイトなんていう魔法が使えていた←664ページ参照
魔力を送るだけで、『浄化』という魔力の性質から、精霊を進化させることが出来た…ノアールのように……
完成形が既に遺伝子にあったが、恩恵を刻まれることと成長に伴ってスキルによって魔力内に実在化され、ケイトが自身でそれを自力で完成させるまで大人しくしていたという訳か…
だが魔力量に応じて、叶えられる奇跡の内容も異なってくる
精霊の齎す『奇跡』の根幹(大本)も、そこにあるんだろうね…
遺伝子に宿っていたから使えた
クリエイトが…
ホワイト・ノヴァが…
そして自身の中の龍が目覚め、ドラゴン・ソウルとなり、龍人化(ドラゴニュート)となった
親である精霊が使えている魔法、それに類する魔法が使えるようになる
精霊との間の子である時点で…『霊体と魂の意思が心ごと一つとなった人格』が、遺伝子の中に宿され…精霊の力を使うに至る
ティオナ「あ!!
ってことは…アイズの中にもある!!?」
ケイト「え?それは無いと思う」きっぱり
『え!!?』ガーン!!
ケイト「だって…クリエイトではないでしょ?
あれ?違うのかな?
でも…
???;
あ~…なるほど
実在化を司る神ではないから、風の神様で滅神様だから…
また別ってことね、同じって意味合いではなくって」
ティオナ「…どういうこと?;」
アイズ「…わかるよ、何となく(こくり)←頷く
私の力は、風だから…
ケイトのように、全ての実在化まではいかないし、実現にも出来ない
だから…蘇生とか、治療とか、は無理
精霊の遺伝子は確かに流れてはいるけれど…ケイトのそれとは別物……
それを言いたいんだよね?」
ケイト「そうそう(二度頷く)
ありがとう…わかりやすく言ってくれて;」
アイズ「ううん…
多分だけど…後天的に血を入れた人には無理
精霊との間の子ではないと、精霊の血は、奇跡を引き起こす血は体には流れない
遺伝子の中にも宿れない…と、思う……推測だけれど」
ケイト「原初の始祖神の分体が宿っていること、龍神の娘であることが関連してるって」