第84章 竜の巣
『己の魂であると同時に、それを含有した心(ジェイド)』とは、己(ケイト)の分体
魂であり霊体であり、それらが意思ごと一体化したことで生まれた異なる人格(心)
それが魔力に常にあった為、本人の持つ神聖な魔力も合わさって比類なき魂の力が神の力となって発動していた
それがケイトの宿していた魔法――精霊、神の分身である龍の遺伝子そのものという訳だった…らしい(原初の滅神曰く)
霊体達の意思が全て一つとなり一体となった結果、一体になろうと剪定(魂)の心が剪定の術式ごと心臓にあった霊体の心に集結した
その折に『ジェイド』も集結して合わさった結果…『剪定』として術式ごと完全に一体となると同時に、『剪定』という術式として実体化して体外に出され、龍神という形となったそうだ(ジェイド曰く)
霊体全てと魂の意思が心ごと一体化することで生まれる人格は、必ず『ジェイド』となる
そう完成したことで、外に出て来れたという訳だ…
つまり既に【龍神の目覚め】というスキルによって生まれ、魔力に宿ったものだったと…;
終末神(始祖神の闇)との戦いの折、魔法を封じられて使えなくなった件もあり…本人の成長、一体化の邪魔になると踏んで大人しくしていたらしい←1443ページ参照