第83章 剪定
『己の魂であると同時に、それを含有した心』…
それが、魔力に宿った形だった…←222ページ参照
『これは君の意思。生まれたからこそ目覚めた。
押さえ込んでいた心をも超える意思』と魔力本人も言っていた訳だし…←218ページ参照
魂の力を出すには…霊体と魂、それぞれの意思が重なり合うことが条件←1461ページ参照
だが確か…魔力に自分から独立した意思を生み出し、龍の力を覚醒させていたはず…龍の力とは魂の力(強く思ったことを実現させる力)←228,231ページ参照
つまり逆説的に考えると…『自分から独立した意思』とは『霊体と魂を重なり合わせて生み出された、独立した意思』、『己の魂であると同時に、それを含有した心』だった
それにより、魔力を媒介にして疑似的に魔法として魂の力を引き出していたということか!
これまで原初の始祖神と溶け合うのに邪魔になると踏んで、魔力の中で今まで静かにしていたと…
そして今…
『剪定』という形として一つになったという訳か!
ケイト「ジェイド…」
龍神「ジェイドって?」
ケイト「ジェイドとは翡翠、半透明の深い緑色の宝石
俺の魂の本質の根幹、深い緑色のオーラの根源…それが…お前だ
剪定という心であり、俺なんだ…
だから…ジェイドがいい
クゥー、シグマ、ごめんな
嫌なら名前考え直すけれど」
クゥー「この名前がいいの!気に入ってるんだから!!」ふんすっ!!
シグマ「同じく!!」ふんすっ!!
ケイト「そうか…気を遣わせてしまったみたいで;
クゥー「いいよ!!」
シグマ「気を遣ってないよ!!」
ケイト「ありがとう…(微笑瞑目)
どうかな?名前…←龍神に向き直る
気に入ってもらえると嬉しいんだけれども」
ジェイド「いいとも!!」ふんすっ!!
クゥー「やった!!」
シグマ「決まり!!」
ケイト「よろしくね^^」すっ←左手を差し伸べる
ジェイド「おう!!」すっ←左手の上に右手を重ね、触れ合わせる
そのままヘッドバンド型のゴーグルに溶け込んで、色が魂のものと同じ色に変わった
剪定の術式が、剪定の心と溶け合って馴染んだらしい
その剪定の心と一体となれるぐらい、霊体(人格)達の心が完全に一つになったからだろう…
それを見計らって『己の魂であると同時に、それを含有した心』もまた一つに溶け合い一体となったと――『剪定』として
