第83章 剪定
だから重いんだ
生きるということも――
何をなすかということ、そのたったひとつさえも―――
生きるとは…その重みの、積み重ねで出来ているのだから―――――
その言葉に、すぐに返事が返ってきた
リヴェリア「ああ――
正しく、それを疎かにする愚か者をこう呼ぶのだろうな…「癌」と
たったひとつでも「疎か」にしてしまえば、「背負わず逃げて」しまえば、『繰り返さない努力』という『学び』を「怠って」しまえば…「堕落そのもの」となり、「学ばず繰り返すだけ」の「諸悪の権化」と化す
見ず、寄り添わず、自分だけ、背負わない、繰り返すだけの存在…それが、癌か」
ケイト「もっと言ってしまえば…欲の暴走、権化とも言える」
フィン「ブレーキが無いからね」
即座に相槌と共に肯定する
テラン国王「うむ…魂の癌化の話だな
神話にて聞いている」
『!!?』
ケイト「それは…なんて?」
テラン国王「うむ…
(ごほんっ!)
悪行を繰り返すだけの、反省しない存在…その堕落の象徴、その心と在り方こそが、それそのものが「癌」だと」
ティオナ「つまり…どういうこと?」
ティオネ「悪行を悪行と認めないってことよ!」
白の国総勢『そうそう!!』二度頷く
ティオナ「あー!!(手を打つ)
なるほどね!
だから反省する所から出来ないんだ!」
真偽官「そもそもが見てないんだから気付く余地なしね」
審査官「言えてる言えてる」二度頷く
ケイト「もっと早くに気付きたかったなあ…;
そしたら…もっと……」
ガレス「救うことは出来んぞ」
ケイト「え?」
フィン「それはどうしてだい?ガレス」
ガレス「言わずともわかり切っておる(ふんっ!)
人に言われて渋々やる者の行動に、何の重みがある?」
『あー……』
フィン「言えてるね、それは」
ガレス「じゃろう?
そんな「背負わん輩」の為にいくら尽くしても同じことよ
そこに重心を置いて、人物評価を改めることだ
外面や上辺だけがいい、そんな輩に振り回されるでないぞ!
よいな!?
これに懲りて反省しろ!!」かっ!!
びくぅっ!←ケイトが身を竦める
ティオナ&ケイト『はあい;』しゅんっ
アイズ「ごめんなさい;」しゅんっ
3人揃って肩を落とした
フィン「何で君達まで?」
『騙されたから;』
フィン「はははっ…ご尤も^^;」苦笑