第14章 遠征
ケイト「さて…58階層に行かないとね!
短剣ありがとう。
腐食液も付いてないし、全然溶けてもいないよ!」
フィン「ああ。こちらこそありがとう。
結界抜きでも十分やっていけるんじゃないのかい?(くす)
ますます見惚れるばかりだったよ^^」
ケイト「いやあー、それに関しては自分には元から張ってないし。
必要な時のみ自然と出るんだ。
でも新種の芋虫?あいつらは動き鈍いから必要ないんだよね。
腐食液さえ気を付ければ問題ない。
外皮のみすれすれまで斬って捨てれば、あとは自分の動きの振動で耐えきれず自滅。
内を斬らず、敢えて外だけを狙って斬ったわけだ」にやり
フィン「ふふっ^^
お見逸れするよ」すっ←拳を差し出す
ケイト「へへっ」すっ&にや←フィンと同じく拳を差し出す
こつん
拳同士をぶつけ合う二人はまるで意気投合しているようにも見えた。
ケイト「この武器ね、今までにない形態を意思通りに変えてくれる武器だからパイオニア(開拓者)って名付けたんだ」←大盾を二振りの直刀に戻しながら説明する
フィン「いい名前だ。僕らの進む先を開拓してくれることを祈っているよ」くす
ケイト「あ、そうだ!
魔力、体力、疲れ、精神力に…
ああーもう!ともかく全部、全員回復!!」
ぱあああああああああ←魔力が全員を包み込む
息も切れていない。平然と笑ってる。
あれだけの神業をして、全く…疲れてさえ、いない?
ケイト「じゃっ!いってくるよ!」
近い…(すっ)←手を伸ばす
こんなにも近いのに……遠い
果てしなく、遠い――
真っ暗な地面に二人、その目の前のケイトが遥か向こうに感じていた。
小さく見える背中。その遥か先にいることを強く感じるばかりだった……