• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





その言葉を聞いて、思い知った

侑子が言っていた言葉の意味を――

いつだったか聞いた
『たとえ小狼が女の子でも、年齢がずっと離れていたとしても、小狼が小狼である限り、桜は小狼を選んだ』という言葉の真意を


ああ――これは惚れる

何度でも思い知った
テラン国王への対処、と対応

心遣いや配慮、律儀さ
遭ってきた酷い目よりも、望むものの大きさ

強さを望むあまり、守るものを履き違え、破綻した愚か者、癌とは全く異なる、正反対と言っていい


ありがとう――

何度もそう思った
どんな結果に転んだって、どんな裏があったって、それごと愛してくれる人格者に、心から感謝した



創世神と判断されたからこそ与えられた、創世神の膜――ワールドトリガーの世界で出た、白帝なんだろうとも



ケイト「皆、同じ扱いだ…
贔屓も何も無い

消える時は消える、死ぬ時は死ぬ――皆同じだ


同じ条件で、それぞれが、必要な学びを得られるように、必死に頑張ってくれてんだ!!!(かっ!!)

お前が知った風な口を利くな!!!
お母さんは…始祖神は!!そんな奴じゃねえ!!!
見くびんな!!!!!


でも…それでも、守る
お母さんの意志を、無視したりはしない!
お前のように!自分にとって見える形で歪めたりはしねえ!!!

だから…必ず守る
その自分がしたことの咎は、あの世で受けろ!

怨まれても憎まれても構わない!!
何もせずに後悔するよりはマシだ!

そう貫くだけ――始祖神としても、己としても!!」ぎっ!
真剣な表情で歯噛みし睨視する

創世神本人と言える、創世神の心(主軸、本物)として…貫くべき性根だと


創世神としても、許せねえ
そう言っていた

だが…決して暴走したりはしない――「他者を巻き込み犠牲にする癌化」へと繋がり兼ねないから

『自制心(抑制心)』を無くした獣――それが癌だから
自制心を欠けば暴走し、どんな愛情も凶器となり、際限を無くした暴力と化す


心は2種類存在する

まず、今世で培われた経験に基づいて作られた人格=霊体が持つ、心
それが霊体の外表を占めている、霊体という人格を司るもので根源だ

霊体の核が魂で、魂にも核となる心が存在する
互いの心が重なり合い、共鳴した時、魂の力は表出すると言われている

それがあの時(1461ページ参照)に見せた力だろう――


/ 5980ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp