第83章 剪定
解呪とは…
ケイトの額、副総帥の男の右掌に刻まれた紋様のことだ←4658ページ参照
あれもまた、呪詛の一種のようで例の光の解除術式で解けたらしい
テラン国王「如何にも!!
元来術式とは、光に類するもの!
光の石を引き継ぐものが居れば、光の強さは増す!
その分、バランスを取る為か、闇の力も増してしまう…
比例的にな
だからこそ…あれほどの闇の異空間を作れたのだろう……」剣呑俯く
ケイト「……だが…今はもう、実在化すら出来ないほどに化している。
そう気に病むことではない。
と、思う」
テラン国王「ふっ!
はっはっはっ!^^
感謝する…誠に、感謝に堪えない」深々お辞儀
ケイト「!!
いや、気にするな。
大丈夫だから」
テラン国王「いいや!言わせてもらう!!
こちらの不備で巻き込んだことだ!!
愚弟のせいで、元来ならば遭わんはずの目に遭わせてしまったこともまた事実!!
予定通りであったならばハネムーンであったはずだろうに…それを違えてしまった!
誠に遺憾…済まない!!」土下座
ケイト「頭を上げてくれ!!!」
テラン国王「!
…しかし」ぐぬう←土下座したまま歯噛み
ケイト「別にいい。
これで早い内に終止符を打てたのなら、被害者を少人数に抑えられたのなら、それに越したことは無い。
早くに区切りを打てたし、今後現れないよう対策も整った。
ならば言うことは何も無いはずだ。
あなたは十分反省しているし、悔いている。ならば気にしなくていい…
何より――もう二度と、起こらないように出来ると…信頼出来るから」微笑
そう身を案じてくれることが、何よりも嬉しい
と、ケイトは満面の笑みをたたえて、嬉しそうに国王へ向けて言い放った
『その人の立ち場に立って考える
心からその人のことを思う』
それが『人の身になる』ということ
自分のしたことと向き合う、背負うこと
だから繰り返さない、減ることへと繋がる
同時に謝って、謝られた側の耳には聞こえても見えてもおらず、謝ったことを無かったことに歪められたとしても、同じ行いで返したりはしない
なんてことも込みで…
「人の身にならない
自分のしたことと向き合わない、背負わない」
だから繰り返す、増える一方となる
色々な所、各所に迷惑を掛ける邪な者となる
それが「癌」
以上がケイトの見解らしい