第83章 剪定
『ぷっ!
あっはっはっはっはっはっ!!^^』
大笑いされました
闇に憧れを抱いている、全幅の信頼を持っている
雷が一番好き
木にも好きいいいいい
火、私には出来ない!凄い!ありがとう!!
皆が皆、自分には出来ないことが出来て本当に凄い、いつもありがとう
感謝に絶えない心持ち、想いで一杯なのだという…
原初の滅神
本質:雷
心:光芒(火)
原初の始祖神
本質:水
心:剪定(火)
根っこが似ている為、非常に通じ合える上、わかりやすいのだとか…
霊体に応じて出やすい心の部分、側面は変わってくるらしいそう――
ケイトの奥義である『ジェット・バースト』と、『剪定の術式』の合わせ技
全てを大爆発させるかのように解き放たれた一撃『ジェット・ブラスト』
僕の奥義である『バースト・ゼロ』と『光芒の術式』の合わせ技
敵の全てを無効化すると同時に焼き尽くしたい対象の全てを雷と猛火と共に焼き尽くす『ブラスト・ゼロ』
『剪定の術式』
その身を『水神』と化し、癌のみ焼き尽くす『猛火』と化す
『水』と『燃え盛る猛火』と重ね合わさると、『水蒸気爆発』を誘発し、大爆発を引き起こす
『光芒の術式』
その身を『雷神』と化し、全てを焼き尽くす『猛火』と化す
これらの説明を終えた折、調書を取り終えたのか…あの長身の男が歩み寄ってきた
どうやら渡したいものがあるらしい
一つの懐中時計を手渡してきた――
ケイト「え?くれるの?」
男「ああ。
俺にはもう、不要なものだ」
ケイト「…
要らない」ぐいっ!
男「!!」
ケイト「大事なものなんだろう?
これまで支えてくれたものなんだろう?
なら――なくすな!!!」真剣
男「瞠目)
………
ふっ
ああ…
ならば、預かっておこう」微笑しポケットに仕舞う
ケイト「ああ…(頷き微笑)
(時計の裏の浄化術式…
恐らく、妻が書いたものだろう
そのお陰で正気を保てたんだな
ずっと紋様が刻まれた右手で、手袋越しに何度も見てたもの
よかった…」微笑
ほっと安堵と息を漏らす中、男は去っていった…
静かに、一人で
元気で、幸せに、と手を振るケイトに、男は背を向けたまま手を振った
「何してもいいって際限を無くす心」が癌、根腐れ病の根源
いいって思わなければ、繰り返さず減らそうとしてさえいれば、後はどうとでもなるそう