第82章 光芒(こうぼう)
頭を撫でると、涙を浮かべながら顔を僕の胸へ埋めてこられた
それから緊張の糸が切れたのかケイトが気を失うのを確認してから…
小狼達に渡して、上に向かうように促した
僕にはやるべきことがあるから、と…付け足して。
気を付けて、と言われた
勿論、最善の注意を払うよ、と返した後…
即座にあいつの元へ飛んだ
あ、勿論倒れていた長身の男の回復も忘れず行って、小狼達に手渡しているよ
問答無用で殴り殺した――
『光芒』を全力で発揮させた
その身を雷神と化し、全てを焼き尽くす猛火(4692ページ参照)の力の本領発揮だ!!
始祖神『いっけええええええ!!!><//』きゃーきゃー!!!//←拳振り上げ掲げる
僕の奥義である『バースト・ゼロ』と『光芒の術式』の合わせ技
敵の全てを無効化すると同時に焼き尽くしたい対象の全てを雷と猛火と共に焼き尽くす『ブラスト・ゼロ』
それを叩き込んで叩き込んで叩き込みまくって咽び泣くまで叩き込んで、咽び泣いた後も問答無用で叩き込んでやった
精神崩壊してからも回復して何度も何度も叩き込んで叩き込んで叩き込みまくって
『きゃー!!!きゃーきゃーきゃーきゃーきゃー!!!!』←原初の神々
やたら原初の神々界が騒がしかったが無視して繰り返し続けた
ケイトの置かれた状況、目線
小狼達が異空間結界を解除した後、ケイトを捕らえ続けていた全ての術式と枷を外した
その影響でケイトが目を覚ました後、ケイトに刻まれた幽閉の刺青が最後の抵抗として暴れる
その中でケイトは刺青の効果で全くベッド上からも微動だに動けず、最後の最後にケイトを殺そうとして来た
ケイト「!!」瞠目
その折――長身の男が庇った
ケイト「何…で」震
男「……
(ふっ)
生きろ」
刺青の呪いの傷を背に受ける中…そう、笑い掛けられた
覆い被さるように崩れ落ちる男を抱き止めながら
ケイト「……
っ(じわっ!!)←涙目
うわああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!」
始祖神とケイトが共に慟哭を上げた、と同時に術式がうねりを上げて左拳に宿った
瞬間、全てを大爆発させるかのように解き放たれた一撃によって…長身の男に宿った呪いごと、彼に宿る、異空間全てに宿る闇の全てを消した
『闇ごと光として完成された術式』とは――『神の在り方』と全く同一である
