第82章 光芒(こうぼう)
テラン国の城にある玉座から飛び込んできたそれに、僕等は一同に目を丸くした
テラン国王「それは…!!
建国当時からあるという伝説の術式!!?」
『ええ!!?』
え…?;(たらーり)
曰く…テラン国の王族のみに伝わる『光の術式』というものがあるらしい
・全ての術式を消す術式(闇に類する術式のみ限定)
・魂内に邪気を封じさせる術式(闇に利用させない為)←4627ページ参照
予言を授かる術式は神職者にあるとのことだ
手元で、手の中に収まってクルクルと回っていたそれが…
突然、僕の胸の中に吸い込まれて行った
フィン「!!?;
!?;」
動揺を露わに、出そうとするも全く出ず、困惑し出す
それにテラン国王は笑った
テラン国王「ふっ!
よかったな…持ち主に選ばれて
これは…空間を超える雷が天より舞い降りた時に刻まれた術式なのだ
由緒正しきもので、未だかつて使えたものは誰一人としておらぬ」
フィン「え?
(偶然…?
いや、必然か;いやでもこれは…;」たらたら
テラン国王「誰も運べんので扱いに困っての
玉座をワザと高く盛って、下に隠しておったという訳よ
不自然じゃったろ?」
こくこく←一同が頷く
シャオラン「あの…どうしますか?」キラキラ←由緒正しい、伝説に着目
フィン「あ、ああ…有難く使わせてもらうよ
勿論、後で返
ギギギギギギギギ←術式が雷を迸らせる
痛い痛い痛い痛い!!;」
テラン国王「はっはっはっはっはっ!^^
伝承にあった通りだ!^^
主の選択は一度切り!それ以外は認めん!!
離れることも許さん!罷り通ること等なし!!何ものであっても引き離せん!!
その術式は、その身を雷神と化し、全てを焼き尽くす猛火と化すでろう」キラーン!!
『…………え』
ティオナ「すっごぉい!!」キラキラ
こくこくこくこく!!←シャオランの目が光輝いている
テラン国王「持て余しておったからの、扱いに困っておったし
持ってけ持ってけ(しっしっ)
遠慮等要らんぞ!」
シャオラン「あの…落ちた時の話を聞いても?」キラキラ
テラン国王「勿論良いぞ!!(キラーン!!にやり)
あれは建国当時の頃
王は腐り世は荒れ果て全て潰えると思ったその時!異空間内であるにも拘らず落とされた雷によって消滅したのだ!王がな!!
お陰でテラン国は立て直され今の形がある」
