第82章 光芒(こうぼう)
写し身
・本来魂の外殻は創世神の膜だが、それが魔力もしくは神の力で出来ている
・写すことで創られた創りもの
・決して死なない、ただ消えるだけ、体が、存在が(過去は消えない)
・消えはするが、命を与えてもう一度産まれる方法はある(だが一度消えたものは繋ぎ合わせても脆い)
・魂に理が宿る為、体に死ぬほどの外傷が加われば脆く崩れ、魂のみの存在となり、写されたものの基、魂の中に戻る
創世神の膜を持つが故に、写し身を創世神の膜で造られた魂に作り替えることが叶った
それは決して、次期始祖神となるもの、それも…神に至ってからこの世に生まれ落ちたケイト以外には不可能
神に至った際に創世神の膜から選ばれて与えらえたもの、それが次期始祖神…
つまり、原初の始祖神、創世神の心そのもの
それが、この世に産まれない限り…この世の内には不可能
創世神が創世神たる主軸
心そのもの
その役割が――始祖神
創世神が最初に心のみを切り分けたことで生み出された魂
創世神の内から、代替わりが出来ないほどの…唯一無二の魂
1兆5000億年もの間…数え切れないほどの魂が産まれ、存在し続けてもなお…
たったの一人も辿り着けず、ただ一人…ずっと対価を支払い続けてきた存在
『己一人の全ての自由と時間』を対価に、全ての存在に『自由と時間』を――無限の成長を、可能性を―――信じ、与えるもの…己一人を対価にして……
分体を作り、それに意識を乗せて自由に動けこそすれ…
共に同じ時を過ごし、共に歩んできた『本体(魂)』は、二度と…
触れたい時に触れられず、会いたい時に会いに行けず、閉じ込められ、二度と出ることも叶わない
代替わりし、創世神の膜の中に閉じ込められたが最後…全ての自由を奪われ、時間を奪われ続ける
本来、無限の寿命が…1兆5000億年過ぎただけで、対価を支払い続けただけで、残り348年になるまで…
代替わりできる魂が、現れない(生まれない)限りは……
だから…あの時ケイトは言った
人よりも自分を大事にしろって言うのに全然聞かないんだ!!←4682ページ参照
断ればいい、そんな役目…
そう言った
だが……
ケイト「そうすれば全部が消える
俺も含めた全部が
無限の世界も、魂も、存在も、理も、俺も、始祖神も、何もかも、その全てが、全部が消えてなくなる
虚無に至る」
