第14章 遠征
「まあ…確かに」
「言われてみれば…」
ティオナ「そうなの?;」訝し気
ケイト「だからはっきりと言う!ありがとうございます!」深々お辞儀
ベート「たじっ)ちっ…フィン、なんとか言ってやれ」
ケイト「ベートはただ口が悪いだけのいい人だよ!」
ベート「喧嘩売ってんのかてめえ!」
ケイト「え?そんな気ない!」きっぱり
ベート「フィン!」
フィン「よかったじゃないか、そうとらえてくれる人ができて^^」くすくす
ベート「笑い事じゃねえ!;」
フィン「それに、あながち間違いでもないだろう?」片目瞑&にや
ベート「…ちっ!!」ふいっ!!
ずかずか
器を空にした後、ベートはケイトに歩み寄り、「ありがとな」と言葉と共に器を返してから去っていった。
ベート「飯の礼だ!勘違いすんじゃねえぞ!!」
ティオネ「いまいちわかんないわね」眉顰め
そうして51階層突入前、昔のように2つの隊へ分けて進むことになった。
ケイト「新種の芋虫って武器を溶かすんでしょ?
念の為に皆を覆う結界を張っておくね!」
フィン「ああ。頼むよ」
ケイト「護る対象は武器、鎧、体!フルプレート!!
周囲の魔力をもとに常に発動し続ける魔法だから大丈夫。
これで腐食液の影響は一切受けないよ。
でも欠点があってね、Lv.7相当のは防げないんだよね。
オッタルとの戦いの時に使ってたんだけど、それでも服に傷が付いたんだよ。
オッタルの力えげつない!」
フィン「彼の力は規格外だからね^^;」
ケイト「【集え、我が魔力よ!天を貫き、地を割り、任意のものの一切合切全てを破壊せよ!!――ラーベッジ】!」
51階層の迷宮の壁を壊す為に地面を殴りつけ、無数のヒビを刻み込んだ。
新手のモンスターを減らす為だろう。
魔力を集めて宿した拳は、想像以上の破壊力を示した。