第82章 光芒(こうぼう)
男「…(わなわなわな)
了解」睨視
怒りに打ち震えるそれは、誰に向けてか…それは神のみぞ知る
刻み込まれた呪に逆らえたこと
それを危険視してのものだったと
当時の俺には分からなかった…
ケイト「っ…
(真っ暗だ…
何も、見えない」
冷たい床の感触に包まれる中、目を覚ました
何故か、魔力を吸い取られる感じはしなかった…
男「気が付いたか
何故…あんなことをした?」
ケイト「ぱく、ぱく)……
(また…呼吸抑制か)…
水を、飲み、たか、った、から」
男「……そうか
探究心、知的好奇心はいい
だが…身を滅ぼすぞ」
ごぎいっ!!
ケイト「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
長く悲鳴が上がる
体が軋み、悲鳴と共に息苦しさが上がる
だが気絶出来ない、意識が…途切れてもくれない、朦朧としてもくれない
鮮明のままだ…
両腕が手錠によって前に固定化されている中、軽々と頭上に持ち上げられる
体が万歳のまま宙吊りになる中
ケイト「はあっ
はー
はっ」
ピクッピクッ
余りにもの激痛に痙攣するしか出来ず、身悶えも身動ぎ一つさえもまともに叶わなかった
男「これからは首輪で寝ることも気絶することも出来ん
出来てもすぐ起こされる
そうだな…
今から12時間、体感時間にして12日間
耐え抜けたら、一つだけ言うことを聞いてやろう
部屋に戻してやることも検討する」
ケイト「信じ、る、と」震
思ってるのか、と言う前に言葉が挟まれた
男「お前が約束を破らない限りは、こちらも破らん
約束しよう
これは罰だ…動くなという命令(魔術と呪)を(強引に始祖神の力で)破ったことへのな」
ケイト「信じて…いいんだな」
震えた声で、辛うじて言う
男「お前次第だ
守っている限りは、悪いようにはせん
約束する(真剣)
この地獄を耐え抜けたらという話になるがな」
ガチャン!
バタバタバタ←足音が響き渡る
ケイト(何も見えない…どうなって)
男「筒抜けだぞ?考えも」
ケイト「!!」ピクッ!瞠目
男「こちらは暗視スコープで丸見えだがな…
今お前は十数名に囲まれている」
ケイト「!!」青ざめ震え
男「察しが早くて助かる
音を上げるまで地獄は続く
だがそうすれば…頼み事も、何もなくなるだろう」耳元で囁く
ケイト「っ!!」瞠目し顔を歪める