第82章 光芒(こうぼう)
無理無理無理無理無理無理死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
鼻水や涙でぐじゃぐじゃになりながらもなお止まらない電流に、
喉から血が出るほどに泣き叫ぶしか許されず、頭を振るも抵抗と取られる
ケイト「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!」
滝のように涙が流れ落ちてゆく中、
強まり続ける電流に、ミシミシと体が悲鳴を上げるほど痙攣が続いた
首輪「痛みが許容量を超えました
これより強制的に寝かせます
Sleep」
ケイト「っ
ひっ」
ガクッ
電流が流れ続ける中、再び意識を強制的に手放された
首輪「気絶を検知――電流、止まります」
暗転した意識に、そんな無機質な音が小さく響いた
所変わって通路では――
男「一度(ひとたび)吸えば全身麻痺を起こし、力が全く入らない状態にし、魔力も通らない状態にする術式が刻まれている
内からと外からでより強力な効果を発揮する
500mlのペットボトルを片手で持てない、両手で辛うじて震えながら持てる程度に弱体化される)
やり過ぎたか…?(ぼそり)
(いや…だが、それぐらいしなければ上の目は誤魔化せん」頭を振る
男が呟く中、緊急通知が左耳のイヤホンに入る
常につけているそれは、モニター越しに全てを監視し管理している組織の総帥から直接命令が行く
総帥「おい!!また抵抗したぞ!」
男「何?」
総帥「本当だ!!
あいつ、ベッドの枕元に手を伸ばしやがった!!」
男「いや…それに何か問題が?」
総帥「大有りだ!!
動くなという命令を聞かんかった!!
呪を刻み込まれているのにだ!!!
それが破られるということ等あってはならんのだ!!!!」
男「それこそ…始祖神の魂の為せる技なのでは?」
総帥「言ってる場合か!!?
甘いんじゃないのか!!?
魔力で抵抗されているんだぞ!!
吸い取る量を眠る前ギリギリにまで増やせ!削れる分だけ削れ!!多めに奪え!!!
抵抗する気力も何もかも奪え!!!!
懲罰房行きだ!!二度と出すな!!!
逆らうとどうなるか体に刻みつけてやれ!!!!
わかったな!!!!?」
怒涛の如く立て続けに響く怒号
